ほぼ毎日通う道ですから、ジモティが知ってる裏道を行くのですが、ちょうどその道は「高麗郷」を突き抜けていく道にあたるんです。
「高麗郷」・・・というのは、文字通り、高麗の郷。
続日本紀によれば奈良時代の霊亀2年716年、朝廷が駿河など7カ国に居住していた旧高句麗の遺民1799人を武蔵国に移したことにより高麗郡として設置されたのが最初だということです。
この高麗郡創設の際に指導的役割を果たしたのが「高麗王若光」。
国際医療センターまでの道は、ちょうどこの「高麗王若光」ものといわれるお墓がある「聖天院」や、若光の子孫が宮司を務める(現在なんと60代目!)「高麗神社」の脇を通っています。
「聖天院」は、このブログの9月25日「高麗の郷」で紹介してますので、ぜひご覧ください(笑)。
今回は、病院通いの合間にちょこっと時間ができたので、「高麗神社」に寄ってみました。
これが高麗神社の境内です。
ここにお参りした政治家から何人もの総理大臣が出ているということで、「出世明神」といわれているせいか、この受験シーズンは「合格絵馬」でいっぱいです。
この日、天気はあまり良くなくて風がとても冷たくて寒かったのですが、参拝客が途切れることなくひっきりなしに来ていました。
代々の高麗家の宮司が住んでいた住宅だということで、17世紀、慶長年間の建造だと言うことです。
この「高麗家住宅」の庭には何本もの梅の木や、非常に見事なしだれ柳が建っているのですが、今年は寒いせいかまだつぼみも固くて、花が咲くまでまだまだかかりそうな感じでした。
残念!
また、この国際医療センターまで行く高麗神社沿いの道に、通るたびに気になる看板があります。
「眺望抜群 丘の上のレストラン」。
TVドラマのロケにも使われたことがあるらしく、その写真と、いかにも手作りな「ケーキセット500円」の看板が何となくココロをくすぐります。
これまで行ったことがなかったんですが、今回ちょこっと半端に時間が空いたので、ものは試しに行ってみることにしました。
いつもの道の、その看板のある所から山に向かって登っていきます。
まだかまだか・・・と、どん詰まりまで登っていくと・・・
ありました。 これまたいかにも手作り風な木の看板で、「レストラン シエノワ」。
近づいてみると、建物そのものも何か手作り風。
どうも、ここのシェフがこの建物自体も手作りしたらしいんです。
中に入ると、1Fの入ってすぐのスペースには大きな暖炉に大きなマッサージチェア、そして大きなビデオスクリーン。山の上にある山小屋風な建物なのに、なぜか南の海の画像が流れていて、なんか妙なミスマッチ。
客席は、その1Fのスペースから狭い穴蔵みたいに感じられる階段を登った2Fにあります。
全体的に造りがこぢんまりしていて、私はどちらかというと大柄な方なので、なんか余計に巨人になっちゃったようなヘンな感覚に襲われます。
2Fは窓の配置と光の入り具合によるのか、何となく暗い「隠れ家」のような雰囲気です。
窓の外には、鄙びた冬の田園風景。
まぁ、落ち着くといえば落ち着く・・・かも。
さっそく、看板にあった「ケーキセット500円」を頼んでみました。
すると、ビニール袋に入ったパウンドケーキがお皿に乗ってやってきた・・・!
な、なんだ~?
すると運んできたシェフが「パウンドケーキは手作りなんだけど、ぼろぼろするので、フォークはつけません」。
つまり、こぼさないようにビニールの中で手で割って食べろ、というわけ。
前代未聞・・・!
まぁ、後は窓の外の田園風景(?)をぼぉーっと眺めて静かな時を過ごしながら、「ケーキセット」を楽しんだのでした・・・
でも、パウンドケーキはいかにも手作り!って感じでそこそこの美味しさでしたが、コーヒーは薄かったです・・・セットの評価としては、ちょっと微妙。
うん、いろいろ個性的なお店があるもんだ。
しばらく病院通いもあると思うので、今度は合間を見つけてどんなお店に行ってみようかな・・・?
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