2012年2月11日

人力車に乗って

さて、たった20分間の隅田川スカイツリークルージングでぐだぐだになってしまった私。

それでも懲りずに、今度は粋でいなせでイケメンなオニイサンに釣られて、ほいほいと人力車の上の人となってしまいました・・・(笑)


1区間で1人2000円、1時間で1人9000円と、ちょっと(かなり?)お高め.


でも、1台に2人乗ればもうちょっと安くなるし、専属のガイド付きで浅草をゆっくりぐるりと回れて、要所要所で止まったり降りたりもできるし説明もしてもらえるというので、私は1人で乗ったけど「イケメン独り占め〜♪」という特権付きでいざ出発☆



生まれて初めての人力車。

もっとホイホイ走って揺れるのかと思ったら、そこは観光用。ゆるりゆるりと歩いて回るので、ぜんぜん揺れない。

オニイサンも、もともとサッカー選手なので体力走力に自信アリで、しかも走らない(!)から息を乱すこともなく、歩いて移動している間もずっとガイドつき。

まずは遊覧船乗り場の前を出発。あづまばし越しのスカイツリーを見ながら交差点を渡り、雷門の前を通って、いろんな通りや路地の説明を受けながら浅草六区方面へ。

浅草と言えば雷おこしとか有名なんでしょうけど、実はお芋のお菓子も美味しいということです。舟和とか、いくつか老舗が並んでいます。

天ぷらというか精進揚げのお店も多くて、天ぷらを揚げる胡麻油の香ばしい匂いがあちこちから漂ってきます。

ぐうぅ・・・(お腹の鳴る音)




「江戸」情緒を売りにする街でもあるので、浅草寺から六区へ向かう道沿いの店は「江戸」っぽい設えです。

ラーメン屋さんまで「和」の雰囲気。ついでにカフェテラスよろしく路上にテーブル出してるし。でもお天気がよかったので、気持ちよさそう。

この日も観光客が結構出ていて、そんな店々を冷やかしながら歩しています。

そんな光景をゆっくり移動しつつも高いところから眺めているというのも、これまた優越感というか、オツなもので・・・o(^-^)



浅草 六区通り。

よく「浅草六区」と耳にしますが、実際には現在そういう地名はないそうです。

明治期に浅草寺境内を「浅草公園」に指定して、周辺の田圃を1区から7区まで区割り整備したそうなのですが、そのうちの6区に当たる場所で昭和期まで日本有数の歓楽街であった場所を通称「浅草六区」というのだそうな・・・

萩本欽一さんやビートたけしさんがこの浅草六区で修行したというのは有名な話ですよね。

この六区通りの両側の街灯には、この浅草六区で活躍した往年の名スターや喜劇人の顔写真と名前がずらっと並んでいます。

そして、そのうちの目立つ位置にある1本には顔写真はなく、「予約中」の文字が・・・

実は、ここにはいずれビートたけしさんが入る予定なんだそうです。

でも、この位置がちょうどビートたけしさんのお師匠さんの顔写真の前に当たることから、「まだまだお師匠さんの前に立つことはできない。いずれ自分も亡くなる頃にはお師匠さんを越えることができるだろうから、それまでは・・・」ということで、ずっと「予約中」になっているんだそうな。



そして、この六区通りをまっすぐ行くと、浅草演芸ホール。
365日朝から晩まで寄席をやっているそうです。

ここは渥美清さん、萩本欽一さんやビートたけしさんたちが修行したという「フランス座」の跡地にあるということで、1階が全席自由席の寄席、上の階は「フランス座東洋館」というお笑いのホールになっています。

ここで最後に写真撮影をしてから人力車を降りて散策する人も多いようですが、私(と車夫のオニイチャン)はここから浅草寺の裏手方向、日本でも有数の花柳界「浅草観音裏」へ。


100人からの芸者さんのいる街、ということで、もしかしたら会えるんじゃないかな~、なんぞと、わくわく・・・(*_*)





ところが、行ってみると。

置屋さんのあるあたりは、ほんとにフツーの下町の昼下がり。

いわば芸者さんのプロモーション事務所(?)ということで、その名も高き「浅草見番」は、確かに外から窓越しに芸者さんの名札(スケジュールボード?)が見えるし、壁を白壁塗りっぽくしたり窓に木組みの格子を入れてたりして「和」の雰囲気だけど、でもフツーにビルに入った事務所。

なぁんだ、京都の祇園・建仁寺あたりみたいな格子窓に犬矢来ってわけにはいかないんですね・・・

なにより、この真っ昼間の時間帯は芸者さんはみんな待機のお時間で、置屋の中にいたり(まだ来てなかったり)、見番の中で踊りのお稽古中だったりして、芸者姿で歩いているなんてことはないそうで・・・


・・・なぁんだ・・・



料亭街は、料亭がビルの中に入っていたり、一見「料亭」とはわからないような建物になってます。
(でも警備とか造りとかはすごく厳重そう)

車夫のオニイチャンが言うには、中には日本庭園がひろがっていたり(ビルの屋上とか上にあったりもする)、夜は入り口にぴったり黒塗りの車をつけてわからないように出入りをしていたり、「裏の世界」っぽいところもあるらしいんだけど(笑)


この後、ぐるぐると観音裏の町並みを巡って、「池波正太郎生誕の地」待乳山聖天へ。

人力車を降りてゆっくりお参りしてから、もとの船着き場まで戻ってきて、1時間の人力車での浅草一周巡りは終わりました。

あ~お疲れさま! だいたい浅草のあたりの概要はわかったので、今度はのんびり歩いてまわりたいなぁ・・・

・・・って、ホントは仕事で浅草に出てきたハズだったのに、それはいったいどこに行っちゃったんだろ~(笑)



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