2011年11月25日

George Winstonをお供に・・・

てな訳で、午前中は「仕方ない」に終わってしまった休日。

結局なんだかんだあって、じいちゃんが家に帰ってきて「もう出かけない」ということになり、スクランブル出動への待機の必要はなくなったので、じいちゃんにお昼ご飯を食べさせたあと、気を取り直して自転車で近所のスーパーに買い出しに出かけることにしました。



近所、といっても我が家の立地環境は、最寄りのバス停まで1km、一番近いコンビニまで2km、そして一番近いスーパーまで3kmあります。

日頃、どこに行くにもついつい車を使ってしまってましたが、よくよく考えると運動不足の私が自転車で走るにはちょうどよい距離。

(以前は駅まで10kmチャリ通勤していた元気な頃もあったんですけどね~(笑))

そして、ちょうど我が家のあたりは紅葉の季節。ならば・・・


放置してあった自転車の空気を調べ、サドルの高さを合わせて、さぁ出発!





・・・と、勢い込んで家から飛び出し県道に向かう一本道に出てみたら、すでに山の向こうに日が陰って結構寒い。ついさっきまでお日さまぽかぽかだったのに。



そう、山の中で暮らしていて忘れてならないのが「お日さま」。
斜面の向きによっては1日の中で日の当たる時間が劇的に違います。

たまにリゾートで向かう一時的な滞在先ではたいして気にもとめないけれど、生活する上ではかなり影響があるのです。

で、私の住んでいる集落は、西側の山から東に向かって流れ落ちる名栗川の支流に沿った谷間の、どちらかというと北向き斜面。

東方向に開けた谷間から朝日はどーん!と入ってくるのですが、残念ながら南側に山があるので、特に冬には午後になると日が陰ってしまって、一気に寒くなります。

だから、我が家の家事は「午前中が勝負」。

午後は川沿いに谷間を下って名栗川(入間川)本流沿いの県道まで出ると、一気にお日様を浴びて「おぉ、まだ昼間だったんだ!」と感じてしまうのがちょっぴり悲しい・・・(笑)



さて話がかなり横道にそれましたが、チャリをせっせとこいで県道に出て、そこからスーパーまで名栗川沿いに遡って県道をまっすぐ2km。

でも、それじゃせっかく里山は秋の風情なのにもったいなさすぎ!

普段は車ですぅ~っと通り過ぎてしまう景色、たまにはじっくり楽しみたくて、橋に行き当たるたびにあっちに渡りこっちに渡り・・・スーパーまでの間の集落をみんなぐるぐる回って、それだけじゃ飽きたらずに川をさらに遡って・・・

とりあえず、ちゃんとは計らなかったけど大体6~7kmくらい?

ポケットに入れたiPodからイヤホン越しに流れるGeorge Winstonをお供に、のんびりのんびり回りましたo(^-^)


 

入間川本流の橋の上からは、午後の光が川面に反射してきらきら光っているのが、さっと目に入ります。

走っていくと、集落の中あちこちの家の庭に植わっているもみじが、今ちょうど紅葉の真っ最中。

集落と集落の合間には、川に沿った日当たりのいい場所に畑地があります。
・・・が、耕す人も減っているのか、荒れてすすきが生え放題になっているところがあちこちにあります。

確かにうちの集落も、子供が80人くらいいた時期もあったのに、すっかり過疎になってしまって今や小学生は2人のみ。「特別天然記念物」並みです(笑)

 

そのまま秋の日暮れ近くの斜光を浴びながら栗林へ。
誰にも拾われないままに放置された栗のイガイガがごろごろ。

スーパーのある県道近くまで戻ってくると、遠く山を望むお地蔵さんの後ろ姿や民家の裏を流れる用水に張り出してたわわに実る柿の実。

そして、川面を彩る紅葉。

 


うん、リベンジ成功。軽く体も動かして気持ちよかったし、気持ち的には結構癒され気分。

生活するには辺鄙だし、日々に追われてしまうとなかなか感じることはできないけれど、でも結構いいところに住んでいたんだな・・・と改めて実感してしまったのでした。

おいでませ、飯能の山の中。


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2011年11月24日

”仕方ない”休日

11月23日は勤労感謝の日で仕事はお休み。

じいちゃんとばあちゃんが地元の「干し柿を作る会」に参加するとやらで留守だというので、またも自分だけに使える休日だ・・・ばんざぁい!


さて、何をしようかな・・・


しばらく放置していたら髪がすっかり伸びてしまったので、久しぶりに切るとするか、と行きつけの美容室に連絡してみたら、その美容室は木曜日が定休日なんだけど「第4水曜日も休みなんです」と言われてしまった。


初めて聞いた・・・でも仕方ない。


そうこうしていたら、財布の中から11月末日まで有効の日帰り温泉招待券が出てきた。これでも行くかな・・・

と思っていたら、じいちゃんが「体調悪いので干し柿はやめて畑に行く」と言い出して、ばあちゃんだけ出かけてしまった。

体調悪いならいっそ家で寝ててくれればいいのに、変なところにこだわりで意固地。
おかげで、いつ畑からSOSが飛んでくるかわからないので出かけられなくなってしまった。


まぁ、そんなこともあるさ・・・仕方ない。


ぽかりと予定が空いてしまった休日。お天気もめちゃくちゃよいし、何か家で楽しめることはないかな、思いっきりお布団と洗濯物を干しながらつらつら考えて・・・

ふと見ると、じいちゃんがいつも盆栽をいじっているサンルームにお日様が燦々と降り注いで、ぽかぽかと気持ちがよい。



そうだ、ここでお日様を浴びながらお茶にしよう!ちょうど先日のりんご狩りでGETしたりんごとうちの畑でとれた生姜でばあちゃんが作った「りんご入り生姜ジャム(笑)」もあるので、お気に入りの紅茶に入れてロシアンティーにして。

お茶のお供には、ばあちゃんが寄り合いでもらってきた「全粒粉とあずきのケーキ」が残ってたし、物珍しくて買ってきた「焼けるチーズ」もオーブンで焼いて・・・

で、じいちゃんが盆栽の手入れ作業中のテーブルにすべてセットし、ついでにモバイルも持ってきて、お茶を(とついでに盆栽も?)楽しみながら簡単な持ち帰り仕事をぽちぽちやり出して、ものの30分も経たないうちに・・・

じいちゃんが「やっぱり具合悪いから盆栽をやる」といって、ものすごい勢いで帰ってきた!
おかげで、ささやかなティータイムはあっさり終わりを告げました (T^T)



まぁ、そんなもんさ・・・ 仕方ない。

・・・で終わったら、せっかくの休日悔しすぎる!
ので、午後に乞う、ご期待(?)


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2011年11月22日

珈琲だんご

さて、先日書いた「もみじまつり」を堪能した後・・・
とりあえず、東郷公園からさらに山を登り、362段の階段を上がって秩父御嶽神社の本殿に歩参りした後、公園に来る途中国道沿いに見つけた気になる喫茶店で一息入れることにしました。


コーヒーショップ 「何必(かひつ)」。

外観上はどこにでもありげな、何の変哲もない喫茶店なのですが、前を通ったときにその入り口にかかっている(写真にも写ってますが)看板に目をとられました。

「珈琲だんご」

ん?読み間違いじゃないよね・・・?
珈琲にだんご?それとも珈琲のだんご?

で、もみじまつりの帰り際に入ってみることにしました。


 
入ってみると・・・

3人掛けの小さなカウンターと、5人掛けの杉の一枚板のテーブルが1つ。

片隅にはパソコンデスクと、もう1台モニターとスピーカーが置いてあって音楽とビデオが流れています。反対側の壁は一面に本棚。

ご主人の書斎をそのままお店にしたような、小さなお店です。
本当にそうなのか、お店の入り口には靴を入れる棚があって、靴を脱いで入るんです☆





そして、メニューは2種類のコーヒー(ストレートとブレンド)と、2種類のおだんごしかない!


醤油味の焼きだんごと、そして珈琲だんご。

珈琲だんごは、このお店のオリジナルなんだそうです。

私はコーヒーとおだんごのセットを頼みました。
写真のおだんご、上側が醤油味、下側が珈琲だんごですが、両方とも中には何も入っておらず、珈琲だんごはおだんご自体にコーヒーが練り込まれているらしく、茶色いおだんごでした。

表面にもコーヒーっぽい何か液体が塗られて焼かれているらしく、ぱりぱりです。
そのくせ、全く甘くはありません。

微か~にコーヒーの味わい・・・?

常連さんがいて、なぜか地元・吾野のおまんじゅう屋さんのおまんじゅうをくれました。

お店のご主人さんも常連さんもすごくフレンドリーで、そのおまんじゅうは元の地元の中学校長さんが作っている話とか、いろいろ話してくれたり・・・

とてもほっこりした気分で、ゆっくりコーヒーとおだんごとおまんじゅう(!)を堪能してしまいました。

帰りに、教えてもらったおまんじゅう屋さんでおみやげにそのおまんじゅうを買って帰ろうと思ったのですが、売り切れでダメでした。残念!

吾野宿は家からほど近いので、リベンジはすぐできそうです。
おまんじゅうを買いに、また来ようかな。


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2011年11月21日

もみじまつり2011

昨日は11月には珍しく1日中雨でした。
全国的にも、暴風雨のところや竜巻・突風など大荒れの所もあったようで・・・

今日は、朝から陽射しが出ていたこともあり、ちょうど地元のささやかな「紅葉の名所」(でもネットの「紅葉案内」に出てたりする・・・)で「もみじまつり」をやっているというので、観に行くことにしました。



行ったのは、私の住んでいる埼玉県西部、飯能市のこれまた秩父に向かった西の方にある吾野宿というところの「東郷公園」。

ここは国道299号線を秩父に向かって高麗川をさかのぼっていったところ、西武秩父線の吾野駅から徒歩で15分ほどの山の斜面にあります。

もともと秩父御嶽神社の神域に、大正年間に日露戦争日本海海戦でバルチック艦隊を破った東郷元帥の像が建てられ、東郷公園として整備されたということです。

で、公園にはなぜかもみじや楓が所狭しと植わっていて、ちょうど今頃には公園のあたりが真っ赤に彩られて、観光客が(それなりに)多く訪れます。

また、毎年11月の第3土日には「もみじまつり」が開催されて、地元の人たちが出店を出したり、お囃子や音楽、踊りなどを披露したりして、それは賑やかなんです。


今年は、地元の太鼓囃しとともに秩父囃し(秩父の夜祭りのお囃子)が来ていて、ものすごく勇壮なお囃子を聴くことができました。



なんでもこの東郷元帥の像は、生前に唯一元帥に建立を許可されたということで、その除幕式には元帥自ら臨まれたそうです。写真が残っていて、パンフレット等に載ってます。

その写真には、東郷元帥だけではなくて当時の海軍中将や陸軍中将、衆議院議長、海軍大臣の代理なんかも写っていて、思わず「日本史~☆」という感じです。


さて、この東郷公園。


それほど東郷元帥の生前から陸海軍とご縁があった訳なので、一風変わったものが公園内に設置・展示されています。

まずは、東郷元帥の銅像。それに、少し離れた場所には同じく日露戦争で旅順攻略を行った乃木大将の銅像も建っています。



その上、日露戦争の時に使われたバルチック艦隊の砲弾と旅順港で使われた水雷(!)
さらに砲弾でぶち破られた戦艦三笠の甲板の鋼板(!!)

 


公園内をさらに山の上の方に向かって歩くと、ちょっとおしゃれっぽい古びた洋館に行き着くのですが、その1階の窓には格子がはめられていて、中には・・・



ロシア製3インチ野砲(1901年製)!

もみじとはほど遠い、野暮な世界だぁ・・・

知る人ぞ知る飯能の名所、東郷公園でぜひ紅葉と戦跡のミスマッチ(?)を堪能してみてください(笑)


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2011年11月15日

散策メインのりんご狩り?

地元でいつもハイキングに誘ってくれるお友達が、今年1本のりんごの木のオーナーになって、その初めての収穫だというので「りんご狩り」に誘ってくれました。

1本で200個くらい実がなるらしく、それじゃとっても食べきれないというので総勢10人、2台のクルマに分乗しての出陣です。

場所は、群馬県の沼田というところ。
うちの地元からなら関越道を使って順調なら2時間かからずに着いてしまうところです。

友達の1人が沼田の先の玉原高原というところで植林のボランティアをやっていて、玉原の湿原やブナ林を案内してくれるというので、どうせ沼田まで行くのならりんご狩りだけではなくて、少し早めに行って森林散策もしよう!ということになり、朝7時集合で眠い目をこすりこすり・・・の出発となりました。

玉原高原は沼田インターを降りて山を登ったところ、玉原スキー場のあたり一帯です。スキー場のすぐ下には玉原湖という人造湖があり、その奥が湿原とブナ林になります。

インターを降りた辺りから山の麓くらいまでは、今がちょうど紅葉の見頃で里山もきれいに色づいているかな・・・というところだったのが、山を登ってスキー場に近づくにつれてどんどん「冬枯れ」の寂しい景色に。



あれ?紅葉を見に来たつもりなんだけどな~?


どうも、山に住んでいる人間のくせに、「山」を甘くみていたようです。
街歩きのような薄着で来てしまったので、車を降りたら結構寒い☆

まぁ、それでも例年よりもかなり暖かい日で、天気も良かったし歩き始めるとぽかぽかしてきたので助かりましたが。。。




歩き始めてすぐに、道の右手で石のカエルさんの像から水が出てるのに出会いました。

「ぶなのわき水」友達が言うには、玉原のブナ林から湧き出た、某大学の教授(誰だろう?)がお墨付きの日本でも有数の「美味しい水」なのだそうです。

ちょうど、地元の人がタンクをいくつかもって水を汲みに来ていました。

この水でコーヒーを入れると「絶品」なんだそうです。

このまま飲めるというので、飲んでみました。冷たくて癖がなくて微かに甘くて、確かに美味しい!

残念ながら水を入れられる容器を持っていなかったので、味わっただけで「わき水」を後にして、そのまま道を進んで玉原湿原へ。





湿原はすっかり冬景色でした。




この湿原は、規模はそれほど大きくありません。


というのも今から20~30年ほど前、湿原の真ん中を突っ切って作った木道が、湿原の水の流れを遮ってしまい、湿原の下流半分の水が枯れて乾いてしまって、「湿原」でなくなってしまったのだそうです。



で、木道を撤去してボランティアの人たちが復元に取り組んだのですが、一度壊れた自然って年月を掛けてもなかなか戻すのに時間がかかるようです。。。







湿原を抜けてブナ林へ。





友達がいきなり「これ何だと思う?」
私の目には、ただのブナの木肌の模様に見えるんだけど・・・?


実は、熊の爪痕。ちょっと古くてわかりづらくなってるんだけど、よく見るとあちこちの木肌に、それも太い木だと結構上の方まで、爪でひっかいたような跡がついてます。

え、そんなにこの林には熊がいるの?

・・・いるんだそうです。というのも、このブナ林は熊にとって食料がとても豊富みたい。






特にこの手のひらに乗っているのは「ブナの実」なんですが、右側の殻の中に三角形のツブツブの実が入っていて、この実のさらに皮をむくとアーモンドみたいな果肉が出てきて、これが食べられるんです。

私も友達に剥いてもらって食べてみました。
食感も「小さなピーナッツかアーモンド」みたいな感じです。
こんなちっちゃいのに、カロリーは1粒で7Kcal、栄養素もたっぷり。しかも、今年の秋は例年になく豊作なんだそうです。



丸いのは・・・なんだったっけ?聞いたんだけど忘れちゃった(笑)
長細いのは朴の実です。大きな葉っぱを朴葉みそに使うあれです。中に赤い実が入ってます。
こんなのが、散策しているとごろごろ転がってたりして。

食べ物が豊富なことは、動物たちにとってはすてきな話です。このブナ林には熊のほかにも鹿やタヌキ、野ウサギや野ネズミといった小動物も多くて、多くの木の実を食料としているようですし。

確かに、そこかしこにいっぱい殻が落ちていました。
ついでに、食べられちゃったねずみさんの残骸まで・・・(^◇^;)



そして、ブナ林の中をどんどん歩いていくと、いつの間にか山道を登ってて・・・
登り切ったらそこが本日の到達最高地点、玉原高原三角点1,302mです。ばんざぁい!(笑)


歩いていると、ホントいろんな風景に巡り逢えます。

ブナの木が石を抱いてしっかり育ってしまったので、こんな形になっちゃった・・・とか。
このまま育っていったらどうなるのかな。完全に石を飲み込んでしまうんだろうか。
植物って、強いんだなぁ~!

 


そして、もう1つの写真は「ブナ地蔵」です。
ブナの木の根っこが、どういう経緯でかわからないけど上の方に盛り上がって出てきて、お地蔵様が数体寄り添いあっているようにみえるので、「ブナ地蔵」とよばれてお賽銭なんかもあげられています。

偶然とはいえ、本当に苔の具合といい、かわいらしいお地蔵さんたちって感じですね。
ちょっと不思議な感じです。




で、午前中いっぱい散策してしっかりお腹を空かせたら、スキー場のすぐそばのペンションでランチ。

ここは、ボランティアをしている友達が常宿にしているペンション「つつみ・すくえあ」です。
宿泊しなくても、予約すれば休憩やランチにも対応してくれます。

そして、友達が事前からかなりオススメしてくれたとおり、お料理が絶品!

素材は厳選された有機野菜しか使われてないそうです。

そして、料理自体はすごく素朴で、この日のメニューは炊き込みご飯に粕汁、なすに薬味をいろいろのせて焼いたものや冷や奴だったんですが、薬味やスパイスの配合が絶妙ですごく美味しい!




それに、デザートは沼田特産のりんごを使った、つやっつやの焼きりんご!

普通、こんなにきれいに焼けないなぁ~と思いつつ口に運ぶと、りんごのもともとの甘みを活かした味で、ほんのりシナモンとレーズンの味が絶妙のバランス☆

美味しいお料理に、窓の外には高原の景色・・・窓からの陽射しを浴びながらお腹いっぱいになって、もう満足!

今日は楽しかったなぁ・・・って、何か忘れてない?

そうそう、りんご狩り。あまりに充実しすぎてメインの目的をすっかり忘れてました!

この後、帰りがけに(ほとんど気分はそんな感じ)沼田まで降りてきて、友達の所有している木から200個くらいりんごを収穫し、みんなで山分けした後、温泉に入って帰ってきました。


家では、うちのばあちゃんが待ち構えていて、今頃生姜入りのジャムに化けてます(笑)
できあがりが楽しみです☆



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2011年11月7日

お祭りは、SOUL だ!

私の住んでいる飯能にも、秋祭りの季節がやってきました。

飯能は、埼玉県の南西部にあります。隣にあった村を吸収合併したら、県内でも有数の広さを持つ「市」になってしまいました。

とにかく市の端から端まで30~40kmはあるんでしょうね・・・たぶん。
なんたって、駅の近くの道路標識(青看板)に飯能の一番奥にある地名のところまで30kmって書いてありましたから。

そして、その市の面積のうち7割が「山林」。人口のほとんどは市の南東、駅の周辺に市街地として集中してます。

かくいう我が家は、駅(市街地)から川をさかのぼって西の方に10kmほど入った山の中ですが・・(笑)

もちろん、「山林」の中に散在する集落は古くからのものが多いので、それぞれに鎮守の神様(神社)があり、固有のお祭りや奉納舞などが伝わっているのですが、「市街地」では市全体の一番大きなイベントとして「夏まつり」と秋のお祭り「飯能まつり」を毎年行っています。


もともとは市街地でも、それぞれの町内でお祭りをやっていたようなんですが、1971年に統一して「市民まつり」として開催するようになったのだとか。

だから、今年は11ヶ町のうち10ヶ町が山車を出して参加の盛大なお祭りになりました(1ヶ町は今年は山車を改修中なのでお休みだそうです)。

やっぱり「統一」とは言っても、お祭りではそれぞれの町内がそのお囃子や威勢の良さを競い合うような感じです。

だから、町内の子供たちは赤ちゃんの頃からお祭りに慣れ親しんで、だいたい小学校の低学年くらいからお囃子の練習を始めます。

お祭りが近づいてくると、市街地のあちこちの集会所から「テンツクテンツク・・・」とお囃子の練習の音が聞こえてきます。

私が帰宅する頃だから結構遅い時間だと思います。9時くらいまでは子供が練習しているようですが、その後はたぶん大人たちなんでしょうね。


そうやって練習してきた成果を爆発させるのが、おまつり当日☆

お祭りは1日目が「宵宮」。私にとっては「酔い宮」だったりして・・・(笑)

この日は11ヶ町の「底抜け屋台」とお神輿が練り歩きます。「底抜け屋台」というのは文字通り底が抜けた屋台で、太鼓・笛・鉦の演奏者は歩きながらお囃子を演奏します。

そして2日目が「本祭り」。お祭り自体も朝の市民パレードから始まって、とび職の人たちのまといとはしご乗り、3つの青年会のお神輿練り歩き、獅子舞、居囃子(練り歩かず、一ヶ所に舞台を作ってそこでお囃子を演奏している)等々、市街地中がお祭り一色に染め上げられます。

山車も一日中ばらばらに町内を練り歩き、出くわすとお囃子合戦。時間を決めて何ヶ町かずつ落ち合って「引き合わせ」お囃子を競い合ったりして町中を盛り上げています。


なんといってもクライマックスは、2日目夜の最終の時間帯、10ヶ町の山車が全部一ヶ所に集まっての「引き合わせ」。すべてのパワーがその時に注ぎ込まれるような感じです。

その様を見たくて、今年も家族に早めの夕食でカレーを食べさせるやいなや、1人で車を飛ばしてすっ飛んで行っちゃいました。


・・・すごい人混みです。飯能にしては(笑) 普段、二十歳前後の若者なんてどこにいるんだろう、って感じですが、それがぞろぞろいるのが新鮮です。

特に、演者や踊り手の方に。これが地元での同窓会みたいな感じ?地元の若者の再会や交流の場になってるのかも。

私はよそ者で、演者側になったことがないのでよくわからないけど。

でも、観客をも巻き込むこのノリとパワーはすごい。
これはその場にいないと空気はわからないので、動画撮ればよかったな~!と、今になって後悔。



お囃子と踊りにあわせて、そーれっそーれっ、どっこいどっこーい!とかけ声をかけながら盛り上がってくると、どんどんタテのり状態。

私も周りの人たちが扇持って舞うのにあわせてぴょんぴょんしてたら、山車のオジさんが提灯貸してくれました。「振れ」って。ちょっと扇みたいに勢いよくは振れなくて(中のライトがひっくり返っちゃうので)、ペンライトみたいにゆーらゆーら。

見ると、私だけじゃなくて回り中がぴょんぴょんしてる。

私の目の前のオバさん2人組は、扇を貸してもらってぶんぶん振り回して、すっごく楽しそうに踊ってました。

「引き合わせ」タイムが終わったところで、「これ欲しいんだけど」とおねだりしちゃうところがすごかった・・・断られてたけど。

とにかく、お囃子のパワーってすごいと思う。ライブのパワー。DNAに刻まれているのか、笛太鼓の音色がすとーん!とカラダに落ちてくる。太鼓のリズムが魂に響いてくる。。。



で、「引き合わせ」が終わった後、市街地でもお祭りのメインストリートに面したお店を経営している知り合いが「お店を開放して飲めるようにするので寄ってよ」と言ってくれていたので、そちらに向かったところ・・・

ちょうどお店のすぐそばにあった居囃し。地元のじゃなくて、たぶん他所からの招待だと思うんだけど、通る人をみな引きつけるような威勢の良さ。

「引き合わせ」が終わって在所に帰る途中の山車が次々と挑発に乗って、にわか「引き合わせ」。
たまたま私はその居囃しと山車2台のど真ん中に挟まって、にっちもさっちも動けなくなってしまって、そのまま渦の中へ・・・

その居囃しのパワー、山車なんか目じゃないくらい。
山車の弾き手・踊り手の若い衆が、みんなそっちへ引き寄せられて、そちらのお囃子で踊っちゃってる・・・

凄すぎ。



もう、どの山車の、どの町内の人だかわからない。かろうじて着てる着物や法被の色柄で区別するくらい。お囃子も3種類入り交じっちゃって、どれがどの音色だかわからない。

私もど真ん中で入り交じりながら拳を振り上げてリズムに乗ってました。

ただただ、Soulful。

おとなしいと言われる日本人が、年に一度羽目を外した、これがその姿なのかな。


そして、祭りの後のけだるい街。また、来年ね。





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