2012年3月4日

輪島に行きました♪

日頃埼玉から離れることがめったにない私にしてはかなり珍しく、遠方への出張が入りました。

場所は能登半島の輪島というところです。



出張に行きなれてないもんで、まずは輪島にどうやったら行けるのか調べてみました。

・・・ら、電車を使っていった場合には、まずは上越新幹線で越後湯沢へ行き、ほくほく線に乗り換えて直江津に出て、そこから北陸本線で金沢へ。

JRは金沢までしか行ってなくて、その先はのと鉄道七尾線の穴水というところで終わっちゃってる・・・!

穴水は能登半島の内側。輪島は外側なんだけど、その間の交通手段に悩んでしまった・・・

実は金沢〜輪島間に高速バスが通っていて、それを使うテもあったんだけど、それでも片道6時間かかってしまって、会議に間に合うには前泊が必要となってしまうことが判明。


で、ちょっと贅沢だけれど羽田から飛行機を使うことにして、能登空港から輪島まで車で20分ほどなのでタクシーを飛ばすことにしました。

羽田から能登空港まで所要時間1時間。いや〜早いゎ!

フライトした、と思ったらゆっくりするヒマもなく、すぐ着陸って感じ。

今回、座席が1番後ろの端っこだったので、機内サービスが回ってこないうちに着陸態勢に入っちゃった・・・降りるときにキャビンアテンダントさんにしきりに謝られてしまって、かえって恐縮してしまいました(笑)





能登空港は能登半島の中ぐらいにある小さな空港です。

1日にANAが上下2便ずつしか飛んでいません。

これが能登空港の写真。着いた日は何日か晴れた日が続いた後の晴天で、思ったより雪がありませんでした。

町なかは全く雪がない感じで、今年は日本海側は大雪だと聴いていて覚悟していたので、ちょっとばかり拍子抜け?


さて、今回の用務の1つの会議は、輪島漆器会館というところで開催されました。

輪島には「輪島塗」というすばらしい漆塗りの工芸品があります。

この輪島塗というのは、木地に生漆、焼成粉末珪藻土(輪島地の粉)を混ぜた下地を何層にも熱く施して、丈夫さと美しさを両立させた漆器です。   

この輪島漆器会館の一階には、輪島塗の商品の展示即売所があります。

ぐいのみが欲しくて、会議が始まる前に展示即売所をのぞいてみました。



あるある!無地の食器も多いんですが、沈金や蒔絵が美しくて目を引く茶器もいっぱいあります。

いろいろ並んでいると、それぞれの商品の善し悪しをついつい比べてしまいます。

そして、「おっ、これいいな〜!」と思うものは、たいてい高い・・・σ(^◇^;)



特に目を引いたのはお茶道具の一つの「お棗」でした。

「棗」というのは抹茶を入れるのに用いる漆塗りの蓋物容器です。
植物の棗の実に形が似ているからその名がついた、と言われています。

右側の写真は、ガラスケースからわざわざ出して写真を撮らせていただいた、お棗の逸品のひとつ。外側は無地なんですが、蓋の内側と胴の立ち上がりの所に美しい飾りが施されています。

よく見ると、蓋の内側と立ち上がりの模様は蒔絵技法が用いられています。


お棗は蓋を閉めたときに、どの方向で閉めても蓋と胴がぴったりと合うように作らなければならなくて、形の美しさを作り上げるのも含めて、非常に難しいのだそうです。

その上、蒔絵というのは漆器の表面に漆で模様を描いて、その上に大小の金銀の粉を「蒔く」ので、模様が盛り上がります。

だから、ここに模様が入っていると余計に蓋と胴をぴったり合わせるための技術が必要だということです。

写真は、そのお棗に蒔絵を施している「蒔絵師」さんです。
今回、お宅にお邪魔して作業を見せていただきました♪


ひととおり展示即売所をながめて、あれこれ目移りしてぐいのみを買えていないままに会議の時間が来てしまい、とりあえず会議室へ。

ドアを開けて会議室の中へ入ってみると・・・




うっわぁー!

入ったとたんに目に入ったのが、部屋の真ん中にどーん!と置かれた、大きな大きな輪島塗のテーブル!!

あまりにもつやつやで、窓にはめ込まれたこれまた漆塗りの窓枠が、鮮明に映ってる☆

壁際に置かれた書類棚も、つやっつやの漆塗りだし・・・

会議中に出されたコーヒーまで、輪島塗のカップ&ソーサーだぁ~


あまりにも贅沢すぎて、そわそわしちゃって会議の内容に身が入らなくなってしまった私でした・・・(^^;)

この輪島行きで、いろいろ素敵なものに巡り逢ったのですが、それはまた次回に・・・

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