2011年8月1日

うちの食卓

このところの豪雨で被害のあった新潟・福島の方々に、心からお見舞い申し上げます・・・

自分の住んでいる埼玉はそれほどの豪雨ではなかったのですが、それでも先日の台風6号からの雨続きのせいか、ふと見ると家の近くから山を一つ越える林道の入り口に「山腹崩落のため通行止め」の文字が。

その林道は10年前の豪雨の時にも大規模崩落を起こしたところなので、今年はその年の再来なんだろうか・・・と、土砂崩れ警戒地域に住む身としては、戦々恐々としてしまいます。

それにしても、3.11の東日本大震災やそれに続く余震、先日の台風6号やその後の豪雨、合間の強烈な暑さ、と天変地異がやってきてるんじゃないか、という気がしてならないですよね・・・

そんな中でも、うちのじいさんの畑では、丹精込めて作った夏野菜たちが収穫の時期を迎えています。

しばらく前(5月末くらい)にジャガイモとタマネギが大量に収穫されて(といっても出荷するほどじゃなくて、自分ちに必要な分くらい)、ジャガイモは物置に、タマネギはベランダの壁にぶらさがっています。

ジャガイモは芽止めをしているわけではないので、置いておくと芽がどんどん伸びてくるんです。
そのまま芽を放っておいて伸ばし放題にしておくと、ジャガイモが養分をみんな芽にとられてしわしわになっちゃって、食べられなくなってしまいます。

だから、ときどき保管してあるジャガイモの芽をかきとって、冬までもたせて最後まで美味しく食べるんです。

ちなみに、市販のジャガイモは芽が出ないように、放射線を当てて芽止めをしているんだと耳にしました。
一口に「放射線」といっても何がよくて何が悪いのか、どういう使われ方をしていて、どこまでが安全なのか・・・きっと農薬と同じで、毒を持っているモノだとしても、使い方や分量によって益としている、のでしょうけどね・・・。

さて、今日は親戚が泊まりに来ていたので、そのジャガイモとタマネギを使って手作りコロッケを65個(!)作りました。

せっせとジャガイモの皮をむいて堅めにゆで、水を捨てて鍋の中で思いっきりすりこぎを使ってつぶし、挽肉とみじん切りタマネギを塩こしょうして炒めたものをつぶしたジャガイモに混ぜ、まるめて形を整えて小麦粉・卵・パン粉で衣をつけてさっと揚げるんです。

手軽・・・とはいえ、65個はさすがに手こずりました。
どこのコロッケ屋さんになっちゃったんだろう・・・?

ちなみに、うちのじいさんの畑は「完全無農薬」です。
だから、じいさんばあさんの草取りの労力たるや大変なモノがあります。夏など勢いよく生えてくる雑草たちとのイタチごっこです。

虫取り、虫除けも大変です。当然取り切れませんから、白菜とかキャベツが収穫された時には、よく見て洗わないと中から丸々太った芋虫くんたちがごろんごろん出てきます。

最初はびっくりして、きゃーきゃー叫びながら一所懸命芋虫除去してましたけど、今では多少取り切れなかったとしても、「多少口に入ったって、良質のたんぱく質」(笑)。

今が収穫最盛期の枝豆も、カメムシの強烈なのがついています。
家でよく見る大きめで茶色いのとはちがって、青くてすごくちっちゃなカメムシなのですが、茶色いのに比べて、格段に強烈なニオイを放ちます。

収穫した枝に豆と一緒にくっついているので、不用意に枝豆をむしり取ると手にその強烈なニオイがくっついてしまって、なかなかとれなくてえらい目にあいます。

でも、とれたての枝豆、さっと塩ゆですると濃厚な豆の味がとても後引く美味しさです(^^)v。

いままでじいさんの畑の完全無農薬産直野菜は、私の田舎ライフでの大きな楽しみ・・・だったのですが、ここへ来てじいさんも80歳近くなり、畑の切り盛りがきつくなってきたので、野菜作りをやめようかというような話になっています。

私は仕事があって、とてもとてもじいさんがやっていたようには畑仕事はできないので、後を引き継ぐという訳にもいきません。

そうなると畑はもうやめてしまうことになりそうです。
農業高齢化と後継者難の縮図かな・・・?おこがましいけれど。