不気味ですね(笑) でも仕方ないのです。私の場合、ピアノを練習しようと思っても昼間は仕事があるので、仕事から帰った夜中にサイレントピアノでヘッドホンつけて練習するしかない。
しかも。
ピアノを置いてある部屋の隣が両親の寝間で、私が帰る頃にはいつも寝てしまっているんですが、冬は寝間とピアノ部屋の間の戸を閉めているのが、この季節は暑いもんで開け放されていて、起こしてしまうので電気をつけることがはばかられるわけです。
発表会は毎年3月末~4月初旬。だから毎年この時期はこんな状態を口実に練習をさぼりまくって先生を嘆かせている訳です。もう少し涼しくなって、扉を閉められるようになったら練習開始、ということで(笑)。
ところが・・・今年の3月の発表会は東日本大震災の影響で発表会が延期され、なんと8月に開催となってしまった!
で、仕方なく暗闇の中で練習、ということになってしまってます。
でもいつもなら・・・ 3月には一度曲が仕上がっているので、「直前までいいかぁ~」とさぼってしまうところなのですが、今はいつになくがんばって、「毎日」練習なんかしちゃってるんですね~☆
なぜ・・・?それは、「8月の発表会で上手に弾けたらwebで画像を公開する」と約束しちゃったから!(汗) もともとは「発表会に来たい」と言われたのを断ろうとしたら、そうなってしまったという・・・
実は私は極度のあがり症で、かなりプレッシャーに弱い質なので、今までにも友人に来てもらったときに限って大きなドジやミスをやらかす、といったトラウマ持ちなのです。
だから、友人本人が来るというのは、それがどんな人であっても今はシャットアウト。
でも、画像ならいいかな、チェックもきくし、ドジやミスをしたら公開しない、という選択肢もあるし。
というわけで、いざ約束をしてみると・・・
これが、結構すでにプレッシャー。やっぱり画像に撮るからにはそれなりの演奏をしなくちゃ、ということで、曲の仕上げに気合いが入っちゃった・・・ということなのです。
1曲を仕上げるという作業は、トンネル掘りに似ていると私は思います。
若い頃と違って譜読みの能力も落ちているし、指に音を覚え込ませるのも時間がかかります。
だから、毎日(毎練習ごとに)数小節ずつ、本当に少しずつ、先へと「掘り進んでいく」感じです。
最後まで行き着くと「貫通した~!」という達成感いっぱいです(笑)
でも、それは終わりではなく、むしろ始まりです。そこからトンネルをなめらかにし、通りやすく舗装したりライトをつけたり・・・曲を磨き上げて「仕上げて」いく工程です。
苦手だったりできなかったりして足をひっぱっているパッセージを何回も練習してなめらかに弾けるようにし、自分の音を聞きながら、強弱や曲想をつけ、テンポを確定し、1つの曲としてまとめていく・・・かなり集中する作業です。
だから、昼間イヤなことがあったり、忘れたいことがあったりしたときには最適!(笑)
発表会ではベートーベンのピアノソナタ「熱情」第3楽章をやります。本当は第1楽章から全部やりたいところですが、大曲なので「発表会」では第1楽章だけでもタイムオーバー。第3楽章だけでもテンポアップしてだいたい7分くらい。
まぁ、もともとベートーベンのソナタっていうのは体力を相当使うので、第3楽章だけでもレッスンが終わると足ががくがくします。自分が体力落ちてるだけかもですが・・・(笑)
そして次の発表会には・・・ショパンのバラード第1番に挑戦しようかな。次の3月に間に合えば。
先日アシュケナージのCDを聞いてから、頭の中をずっとぐるぐるしてるので、今から譜読みを始めようと思ってます。
宣言しちゃったら、やるしかない・・・がんばります!