職場から向かうとすっかり遅くなってしまいましたが、飲み会は先に始まっているというので、その開催場所の「飲み屋さん」を私は全く知らなかったんだけど、電話で場所を聞いたとおりに場所を訪ねていくと・・・
表通りから地元でも有名な老舗のうなぎ屋さんの脇の、昔からの細い路地を入っていくそこは、私の想像していたような「飲み屋さん」はどこにもなくて、代わりに目立たないけど凝った作りの「料亭」が並んでる。
えぇ~?なんか私、場違い?
なんかひとりで格子戸を開けるのが妙にはばかられるような、ちょっと粋な雰囲気。
えいや!っと開けて中に入ると、広い玄関には誰も居ません。
ごめんくださーい! 声をかけると、左側の格子戸から板前さんらしき人が出てきて、会場は2階だと教えてくれました。
その左側の格子戸の向こうには、しゃれたカウンターと喫茶店のような店内、静かにくつろいでいるお客さんが見えます。
玄関で靴を脱いで、つるつるに磨かれた木の階段を上って2階へ。
なんか歴史を感じさせるような舟形天井や柱の作り。
これって・・・なんだかTVドラマとかの「昭和の重鎮の接待シーン」にでも出てきそうな雰囲気です。
で、いくつか並んでいる「○○の間」のふすまの一つを開けると・・・
あー、やっぱり「接待シーン」みたいな部屋!
さすがに中で飲んでいる方々は、それなりにくだけておりましたが・・・
商工会議所関係の方々の集まりだったのか、地元で事業を営んでいる「経営者のおじさま方」が多くて、なんか私は場違いな感じがしてしまいました。
それもそのはず。おじさま方によると、このお店「高島屋」は地元・飯能でも知る人ぞ知る老舗料亭で、なかなか入れないんだそうです。
それこそ「一見さんお断り」。
私たちの会合の隣の部屋は芸者さんが呼べるような舞台もあるそうです。
さすがに見せてはもらえませんでしたけど f(^^;
お酒は地元・飯能の地酒「天覧山」のラインナップ、器は「飯能焼」。
話題はめちゃめちゃローカルで、みんなたいてい「○○ちゃん」呼ばわり。
いかにも埼玉の西部の小さな町の「政財界」を垣間見てしまった感じでした・・・
でも、この飯能という町。
古くは「西川材」と呼ばれる杉・ひのき材で非常に栄えた町で、町の中も都心の封切館と同じくらい集客数のある映画館なんかもあって二谷秀明とかの映画スターも挨拶に訪れたりと、かなり賑わっていたようです。
このお店は、その最盛期の飯能花柳界の町屋の中にあったようです。
言われてみると、確かに裏通りではありますが由緒正しそうな(?)お店が結構ある一角ではありました。
なんか、そんな場所にいて、そんな話を代々ジモティなおじさま達から伺っていると、自分も妙にどっぷりと「地元民」になれたような気がしてしまいますね(笑)
ホントは、地元意識の非常に強いお土地柄でもあるようなので、なかなかよそ者が入りづらいところもあるのかもしれないですが・・・
もし多少なりとも仲間に入れてもらえてるのだとしたら、私は地元飯能・日高が大好きなので、ちょっとうれしいです☆
今度は昼間にでも、町屋の中をぶらぶら歩き回って、おじさま達に教えてもらった町並みを見てまわってみようかな。
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