この学校、私立でありながら妙~に地元密着型。
なんでも、その昔地元の篤志家が養蚕学校として開校したこともあり、地元の商工業者の方々に代々この学校の出身者が多いからかもしれません。
Holy Hopes の名を持つその学校は、実は甲子園にも何回か出場して(春のセンバツでは準優勝したこともあったりして)いたりして、そこそこ野球も強かったり、また密かに体操や陸上でも毎年インターハイに名前を見かけるといった、「知る人ぞ知る」的な学校だったりします。
でも、現在でも在校生は圧倒的に地元出身者が多く、地元のイベントでは公立の学校以上にかならず関わって大活躍。
春の遠足・野外活動は地元の山林の植樹や手入れが必ずカリキュラムとして組み込まれます。
地元経済界(市内の)にも市役所や商工団体にもOBが山のようにいます。
そのせいもあるのか、甲子園の応援は学校関係者だけでなく、地元民ぐるみの大応援団もバスをしたてて大挙して応援に行きましたっけ。
学校の行事も思い切り地域に開かれています。
その文化祭のバザー、毎年開店時にはかなりの人の列が並ぶので午後の値引き投げ売りにかけてゆっくり行ってみたら、今年は午前中で売り切れ、閉店となってました。残念!
今年は、震災の関係で早い時期に物品の寄付を募って被災地支援にあてたので、バザーへの寄付は少なくなってしまったのだそうです。
それでも、午前中に戦闘態勢ばっちりで臨んだうちのばぁちゃんは、銅鍋とほうろう鍋、毛布を2枚、バスタオル数枚、ステンレスポットや2L入りの天然水2本等々・・・GETして意気揚々と帰ってきました(笑)
で、後発の私はバザーは不発に終わったんですが、実は文化祭にはもう一つお目当てがありました。
中高一貫校ならではで、この学校の部活動には中学生から高校生までで1つの部を形成して活動しているものがいくつかあります。
ハンドベルクワイヤもその1つ。
そして、先にあげた地域に開放されたいろいろな宗教的行事のような場では、生徒で組織する聖歌隊とともにハンドベルクワイヤは大活躍なのです。
またこのハンドベルクワイヤ、国際大会等海外遠征もこなすなど、かなりレベルが高いのです。
ハンドベル、というと1人が1~2個のそれぞれ音の違うベルをならして、大勢で協力して1つの曲を作り上げるのですが、このクワイヤに出会うまでは音域もせいぜい1オクターブ、単純に振って鳴らすだけだと思っていました。
ところがところが・・・ベルの種類は小さなカウベルくらいのものから、両手でも扱うのが難しいくらい大きいものまで。だから音域も3~4オクターブくらい優にありそうです。
大きなものは男子生徒が両手で1つを扱っていましたが、小さなものは1人で両手に2個ずつ持って担当していて、よく間違えないものだと感心してしまいます。
演奏の仕方も、基本の「振る」ものから台にトンっと打ち付けたり、台の上に置いてバチ様のもので 木琴のようにたたいたり、音を出しながらふわっと振って(スイングして)音の大きさや質を変化させたり・・・実にいろいろなバリエーションがあるようなんです。
そして、一人一人の担当する音が異なるにもかかわらず一糸乱れぬ演奏・・・ベルの澄んだ音に天国に誘われる心地です。
小さなホールでの文化祭コンサートは30分程度で終わり、次回は12月始め、クリスマスイルミネーションの点灯式での演奏になります。
これは、天気がよければ屋外で演奏になります。行事の一環なので、生徒も外来者も一緒に1人1つのキャンドルを灯して、牧師の説教、聖歌隊の歌とともにハンドベルも演奏されます。
このところ毎年の小さな行事。次の演奏も楽しみです。
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