2012年3月4日

輪島に行きました♪

日頃埼玉から離れることがめったにない私にしてはかなり珍しく、遠方への出張が入りました。

場所は能登半島の輪島というところです。



出張に行きなれてないもんで、まずは輪島にどうやったら行けるのか調べてみました。

・・・ら、電車を使っていった場合には、まずは上越新幹線で越後湯沢へ行き、ほくほく線に乗り換えて直江津に出て、そこから北陸本線で金沢へ。

JRは金沢までしか行ってなくて、その先はのと鉄道七尾線の穴水というところで終わっちゃってる・・・!

穴水は能登半島の内側。輪島は外側なんだけど、その間の交通手段に悩んでしまった・・・

実は金沢〜輪島間に高速バスが通っていて、それを使うテもあったんだけど、それでも片道6時間かかってしまって、会議に間に合うには前泊が必要となってしまうことが判明。


で、ちょっと贅沢だけれど羽田から飛行機を使うことにして、能登空港から輪島まで車で20分ほどなのでタクシーを飛ばすことにしました。

羽田から能登空港まで所要時間1時間。いや〜早いゎ!

フライトした、と思ったらゆっくりするヒマもなく、すぐ着陸って感じ。

今回、座席が1番後ろの端っこだったので、機内サービスが回ってこないうちに着陸態勢に入っちゃった・・・降りるときにキャビンアテンダントさんにしきりに謝られてしまって、かえって恐縮してしまいました(笑)





能登空港は能登半島の中ぐらいにある小さな空港です。

1日にANAが上下2便ずつしか飛んでいません。

これが能登空港の写真。着いた日は何日か晴れた日が続いた後の晴天で、思ったより雪がありませんでした。

町なかは全く雪がない感じで、今年は日本海側は大雪だと聴いていて覚悟していたので、ちょっとばかり拍子抜け?


さて、今回の用務の1つの会議は、輪島漆器会館というところで開催されました。

輪島には「輪島塗」というすばらしい漆塗りの工芸品があります。

この輪島塗というのは、木地に生漆、焼成粉末珪藻土(輪島地の粉)を混ぜた下地を何層にも熱く施して、丈夫さと美しさを両立させた漆器です。   

この輪島漆器会館の一階には、輪島塗の商品の展示即売所があります。

ぐいのみが欲しくて、会議が始まる前に展示即売所をのぞいてみました。



あるある!無地の食器も多いんですが、沈金や蒔絵が美しくて目を引く茶器もいっぱいあります。

いろいろ並んでいると、それぞれの商品の善し悪しをついつい比べてしまいます。

そして、「おっ、これいいな〜!」と思うものは、たいてい高い・・・σ(^◇^;)



特に目を引いたのはお茶道具の一つの「お棗」でした。

「棗」というのは抹茶を入れるのに用いる漆塗りの蓋物容器です。
植物の棗の実に形が似ているからその名がついた、と言われています。

右側の写真は、ガラスケースからわざわざ出して写真を撮らせていただいた、お棗の逸品のひとつ。外側は無地なんですが、蓋の内側と胴の立ち上がりの所に美しい飾りが施されています。

よく見ると、蓋の内側と立ち上がりの模様は蒔絵技法が用いられています。


お棗は蓋を閉めたときに、どの方向で閉めても蓋と胴がぴったりと合うように作らなければならなくて、形の美しさを作り上げるのも含めて、非常に難しいのだそうです。

その上、蒔絵というのは漆器の表面に漆で模様を描いて、その上に大小の金銀の粉を「蒔く」ので、模様が盛り上がります。

だから、ここに模様が入っていると余計に蓋と胴をぴったり合わせるための技術が必要だということです。

写真は、そのお棗に蒔絵を施している「蒔絵師」さんです。
今回、お宅にお邪魔して作業を見せていただきました♪


ひととおり展示即売所をながめて、あれこれ目移りしてぐいのみを買えていないままに会議の時間が来てしまい、とりあえず会議室へ。

ドアを開けて会議室の中へ入ってみると・・・




うっわぁー!

入ったとたんに目に入ったのが、部屋の真ん中にどーん!と置かれた、大きな大きな輪島塗のテーブル!!

あまりにもつやつやで、窓にはめ込まれたこれまた漆塗りの窓枠が、鮮明に映ってる☆

壁際に置かれた書類棚も、つやっつやの漆塗りだし・・・

会議中に出されたコーヒーまで、輪島塗のカップ&ソーサーだぁ~


あまりにも贅沢すぎて、そわそわしちゃって会議の内容に身が入らなくなってしまった私でした・・・(^^;)

この輪島行きで、いろいろ素敵なものに巡り逢ったのですが、それはまた次回に・・・

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2012年3月3日

ひな 咲く まち (追記あり)

今日はひなまつり。

地元・飯能では商工会議所が音頭をとって、ひなまつりの前後で、飯能の街なかにある80店舗ほどの商店と、吾野、名栗、南高麗の各所で、それぞれの家に伝わっているおひな様を飾り付けて、一般開放するのです。

街を歩いていると、いつもはそのお店の商品が並んでいるショーウインドウの中やお店の中に、色とりどりのおひな様たちや手作りのつるし雛が飾られていて、なかなかに華やかです。


見ていると、「御殿飾り」とか「御殿雛」とかいうのでしょうか、古くから伝わっていると見られるおひな様は御殿の中に鎮座ましましているものが多いようです。

一番右側のおひな様など、かなり古いもののようです。

もちろん、昭和の40~50年代以降の私たちがよく知っている時代のものになると、おひな様も御殿から抜け出て、7段飾りとかお内裏様とおひな様だけのものが主流に飾られているような気がします。



「飯能ひな飾り展」として、もう第7回目なんだとか。

商工会議所でも、ただ飾るだけの催しではなくて「雛めぐりスタンプラリー」にしてあちこち回る仕掛けを作ったり商店街の中にお休みどころを作って、おひな様散策の人にお茶を振る舞ったりとかしているようです。

今日はおひなまつり当日なので、「絹織物が栄えた街、飯能」にひっかけて、着物姿で歩いた人には豪華「ささやかなプレゼント」が用意されているのだとか・・・

本当に着物着て歩く人いるのかな?結構動員されてたりして(笑)

そして、この催しの中心となるのが、先日のブログ(1月29日「見世蔵歩き」)でちょこっとだけご紹介した「絹甚」。

古くて由緒ある見世蔵を開放して、中にこれまた由緒あるおひな様を飾り付けるのだそうです。

今日の午後はピアノのレッスンで街に出るので、ちょっと早めに出て見に行ってみたいな・・・

もし行けたら、このブログにレポート追記しますね!



*(追記~☆)********


「絹甚」、行ってきました~!



街に出てみると、スタンプラリーをやっているせいか、台紙を持った人々が予想以上にうろうろ、ぞろぞろ。

あちこちに案内の旗や張り紙があって、手作り感満載です(笑)

「絹甚」についてみると、ここが一番の人だかり。
着物姿のおばちゃん達が案内をしています。

結構年配の方々の着物姿が多かったです。ちっちゃな子に着物を着せて連れてきている人もいました。すっごくかわいかったー☆

「絹甚」の中に入ると、いくつもの段飾りとそのまわりにこれでもか!と飾り付けられているつるし飾りで、めちゃくちゃ華やか・・・!


 たくさんおひな様の飾られている表から奥に入ると帳場があります。
今日は花嫁衣装が飾られていました。

見世蔵というのは間口が狭くて奥に延びていく造りになっていて、メインの建物を抜けたところの中庭を挟んで、奥に土蔵があります。

この土蔵の中にもおひな様が飾られていて、格子ごしに対面しました☆


華やかな段飾りのおひな様の他に、こんなのも飾られていました。

左は80年前のおひな様(の官女やお囃子)。
真ん中は手作りのおひな様。奥のお嫁さんの写真が効いてますよね(笑)

右は地元の織物屋さんが作った掛け軸です。
マルナカというこの織物屋さんは、現在の商工会議所の会頭さんで、特殊な素材の織物を小ロット多品種生産しています。

スカイツリーの制服にも、このマルナカさんの生地が使われているということです。
以前、NHKの「おはように日本」で中継していました(笑)

そんなたいしたことはないだろう、と思っていたら、なかなかどうして見応えのある展示でした。
行って、よかった♪


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2012年2月29日

病院通いの合間に・・・

さて、じいちゃんの入院した国際医療センターまで、近いとはいっても家から車で30分程度かかります。

ほぼ毎日通う道ですから、ジモティが知ってる裏道を行くのですが、ちょうどその道は「高麗郷」を突き抜けていく道にあたるんです。

「高麗郷」・・・というのは、文字通り、高麗の郷。

続日本紀によれば奈良時代の霊亀2年716年、朝廷が駿河など7カ国に居住していた旧高句麗の遺民1799人を武蔵国に移したことにより高麗郡として設置されたのが最初だということです。

この高麗郡創設の際に指導的役割を果たしたのが「高麗王若光」。

国際医療センターまでの道は、ちょうどこの「高麗王若光」ものといわれるお墓がある「聖天院」や、若光の子孫が宮司を務める(現在なんと60代目!)「高麗神社」の脇を通っています。


「聖天院」は、このブログの9月25日「高麗の郷」で紹介してますので、ぜひご覧ください(笑)。

今回は、病院通いの合間にちょこっと時間ができたので、「高麗神社」に寄ってみました。




これが高麗神社の境内です。

ここにお参りした政治家から何人もの総理大臣が出ているということで、「出世明神」といわれているせいか、この受験シーズンは「合格絵馬」でいっぱいです。

この日、天気はあまり良くなくて風がとても冷たくて寒かったのですが、参拝客が途切れることなくひっきりなしに来ていました。
  


一番右側の写真は高麗神社に隣接している、国指定重要文化財の「高麗家住宅」です。
代々の高麗家の宮司が住んでいた住宅だということで、17世紀、慶長年間の建造だと言うことです。

この「高麗家住宅」の庭には何本もの梅の木や、非常に見事なしだれ柳が建っているのですが、今年は寒いせいかまだつぼみも固くて、花が咲くまでまだまだかかりそうな感じでした。

残念!



また、この国際医療センターまで行く高麗神社沿いの道に、通るたびに気になる看板があります。


「眺望抜群 丘の上のレストラン」。


TVドラマのロケにも使われたことがあるらしく、その写真と、いかにも手作りな「ケーキセット500円」の看板が何となくココロをくすぐります。

これまで行ったことがなかったんですが、今回ちょこっと半端に時間が空いたので、ものは試しに行ってみることにしました。

いつもの道の、その看板のある所から山に向かって登っていきます。

まだかまだか・・・と、どん詰まりまで登っていくと・・・
ありました。 これまたいかにも手作り風な木の看板で、「レストラン シエノワ」。

近づいてみると、建物そのものも何か手作り風。

どうも、ここのシェフがこの建物自体も手作りしたらしいんです。

中に入ると、1Fの入ってすぐのスペースには大きな暖炉に大きなマッサージチェア、そして大きなビデオスクリーン。山の上にある山小屋風な建物なのに、なぜか南の海の画像が流れていて、なんか妙なミスマッチ。

客席は、その1Fのスペースから狭い穴蔵みたいに感じられる階段を登った2Fにあります。

全体的に造りがこぢんまりしていて、私はどちらかというと大柄な方なので、なんか余計に巨人になっちゃったようなヘンな感覚に襲われます。


2Fは窓の配置と光の入り具合によるのか、何となく暗い「隠れ家」のような雰囲気です。

窓の外には、鄙びた冬の田園風景。

まぁ、落ち着くといえば落ち着く・・・かも。




さっそく、看板にあった「ケーキセット500円」を頼んでみました。

すると、ビニール袋に入ったパウンドケーキがお皿に乗ってやってきた・・・!

な、なんだ~?

すると運んできたシェフが「パウンドケーキは手作りなんだけど、ぼろぼろするので、フォークはつけません」。

つまり、こぼさないようにビニールの中で手で割って食べろ、というわけ。

前代未聞・・・!


まぁ、後は窓の外の田園風景(?)をぼぉーっと眺めて静かな時を過ごしながら、「ケーキセット」を楽しんだのでした・・・

でも、パウンドケーキはいかにも手作り!って感じでそこそこの美味しさでしたが、コーヒーは薄かったです・・・セットの評価としては、ちょっと微妙。

うん、いろいろ個性的なお店があるもんだ。

しばらく病院通いもあると思うので、今度は合間を見つけてどんなお店に行ってみようかな・・・?



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2012年2月26日

国際医療センター


先だって、天皇陛下が狭心症ということで心臓のバイパス手術を受けられましたが・・・

ちょうど同じ頃、うちのじいちゃんも検査の結果、狭心症との診断を受けました。

で、やはりバイパス手術を勧められたのですが、天皇陛下と1歳しか違わないにもかかわらず、「この年になってこれ以上身体を切り刻まれるのはイヤだ!」と言い張り(まぁ、癌で一度大手術をしてることもあり・・・)、ステントを入れて血流を確保して様子をみることになりました。

ステントというのは金属でできた網目の筒状のもので、カテーテルを使って冠動脈に入れて、中から血管を広げるのです。


じいちゃんはこの手術をするので、地元に近い日高市にある埼玉医大国際医療センターにしばらく入院することになったわけですが、この埼玉医大国際医療センターというのは、包括的がんセンター、心臓病センタ-、脳卒中センター、小児救急センターからなる、高度専門特殊医療に特化した病院なんです。

なので一般病院から紹介されてきたり、救急搬送されてきたりといった患者さんばかりで、しかもいずれも高度な医療を必要とする、つまり病状が重かったり深刻だったりといった人たちばかりです。


入院が長引く人たちも結構いるからなんでしょうか、病人やその家族が必要以上に病気を意識しないよう、病院らしくなくゆったりとくつろげるような雰囲気につくってある病院です。


たとえば、この病院のロビーは2階まで吹き抜けで、自然光をいっぱいに取り込んだ明るくて大きな空間をとっています。


また、このロビーを見下ろす形でスタバがあります。

入院患者や家族がここで面会したり、お見舞いに来た人がここで一息入れたり、と憩いの場になっています。外来患者も、受付を済ませると無線機を渡されるので、診察の呼び出しがあるまでここや館内のコンビニ、売店等へ自由に行くことができます。



もともと患者数もそう多くはないし、総予約制ということもあるので、患者でごった返すという雰囲気はありませんし、入るとすぐにコンシェルジュがいて、親切にいろいろ案内をしてくれるので、診察に関して余計な心配や手間がかかりません。

高度医療なので、治療内容がわからなかったり不安だったりもするのですが、この病院はインフォームドコンセントや家族からの相談に対応する体制がしっかりしていて(むしろ勧めてくれたりする)、うちもじいちゃんばあちゃんが何回か入院していますが、その都度、退院や転院後のことも含めて相談にのってもらったりしています。

何より、この病院は高度治療しかしないので、ある程度治療が落ち着いたら転院をしなければならなりません。
転院先の病院への容態や治療方針の引き継ぎ、転院後の連携といったことが患者にとっても、ものすごく重要なのです。

その点、この病院はカルテが全部電子化されていて、この患者の治療データはどんな科にまたがっていてもすべて内容が登録されて過去の病歴、治療歴、投薬歴まで全部すぐに解るようになっています。



この病院にかかる前のデータまで、それまでかかっていたのが連携しているお医者さんならすべて引き継ぎ・登録されてますし、連携してないお医者さんでも紹介状からわかる範囲は登録済み。


しかも日本語登録なので、画面をのぞけば私でも何が書いてあるか一目でわかります(笑)。


これは、すごいです。

うちのばあちゃんが脳梗塞でこの病院の救急外来に行ったときも、それ以前に撮った同じ部位のCTスキャン画像がパッと出てきて、そのおかげで普通なら見落としがちな梗塞の場所だったのですが、即座にわかって早期に治療できて後遺症がなくて済みました。



さて、ロビーの真っ正面には壁面一杯にどーん!とナイチンゲール(?)とヒポクラテス(?)の絵がかかっていて、その前に階段の踊り場を広くとっているのですが、グランドピアノが置いてあったりして舞台にも使えるような感じになっています。


いつもはピアノから自動演奏が流れているんですが、ときどきその同じ場所でコンサート等のイベントが行われたりしているようです。


さて、この土曜日の入院当日にじいちゃんを病院に連れて行ったら、ちょうど「ハワイアン」のコンサートをやっていました。

いつもはがらんとして広いロビーに一面に折りたたみ椅子が並べられて、観客が集まっている様子がまるでどこかのイベントスペースとかコンサートホールっぽい感じです。

ただ、その観客は各病棟から出てきた患者さんとご家族、付き添いの看護師さんといった顔ぶれで、よくよく見ると部屋着やパジャマ姿だったり、点滴台をもっていたり車いすだったり・・・

舞台で「ハワイアン」を演奏したりフラダンスを踊っているのは、たぶん地元のサークルとかハワイアン教室の人たちなのでしょう、いずれも70歳代くらいの「おばあちゃんs」。

話題のスパリゾートハワイアンズのフラガールたちみたいにおへそを出すわけにはいかないし、なにより激しく腰を振ったりしてなんか踊れないし(^^;)

病院にふさわしく、ゆったりまったり(?)、プロのステージとはあまりにかけ離れた内容で、外から来たばかりの私たちにははっきりいって、お世辞にも面白いとか楽しいとは、思えませんでした・・・

でも病棟に行ってみると患者さんたちが「行ってみようかなぁ」「(病状が)病棟の外に出てもいいのかなぁ」「許可が出るかなぁ」と、そわそわしているのです。


病棟自体も自然光一杯で明るくて、普通の病院より居心地の良さそうな空間に作られています。
でも、結局は高度医療を必要とする病気やけが、痛みや苦しみとひたすら戦う無味乾燥な日々。

こんなささやかな催しでも、気持ちが晴れたり楽しみになったりするんだなぁ・・・

一見意味ないかもとか、かえって病院や患者さんにとってはメイワクなんじゃないか、と思っていた「病院慰問ボランティア」も、案外意味があるんじゃないか、と健康体な私は、改めて目からウロコがぽろっと落ちた気がしたのでした・・・。


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2012年2月22日

また買っちゃった・・・σ(^◇^;)

トンネルを抜けたら、そこは雪国でした・・・



川端康成じゃないですけど、今日私が乗った上越新幹線はまさにそんな感じ。



今日は、私にしては珍しく新潟方面に遠出の出張でした。

前橋まではぴかぴか冬晴れに北関東特有の空っ風。

これが沼田〜上毛高原を抜けて上越トンネルを抜けたとたんに・・・越後湯沢のスキー場は真っ白な雪〜!

それも、越後湯沢ではそれでも空は晴れていて、雪景色がきらきらと輝いていたのに・・・

またまたトンネルを抜けて浦佐あたりまで山を降りてくると、向こうの山が見えないくらい吹雪加減の雪・雪・雪・・・!

新潟平野は、もうすっかり雪に埋もれてしまって、なにがなんだかよくわからなくなってます。すべてが雪の下。

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む。」

昔々授業で習ったこんな詩が心に浮かんで、ipodから流れるEnyaの曲とともについキュンっとしてしまいました・・・(*´∀`*)。




さて、今日の私の出張先は新潟県の燕市というところでした。

この燕市というところは新潟県のだいたい中央に位置していて、金属洋食器の生産では世界的なシェアを誇る工業都市です。

市内には金属洋食器関連を中心に金属加工の会社が集積していて、有名なアウトドア・キャンプ用品ブランドの「スノーピーク」や「キャプテンスタッグ」なども、実は燕の企業なんです。

そういえば、私もシエラカップとかコッヘルとか持ってるし〜(^0^;)

ミレーやコールマンといった有名ブランドの金属食器や金属部品のOEM生産をしている企業もあるということです。

近年は円高等の影響で安価なものについては中国がシェアを伸ばしているようなんですが、やはり、登山道具やアウトドア用品といった分野では、品質のよい日本の商品や高い日本の加工技術といったものが強いんですね~。

で、商工会議所を中心に、非常にベーシックなデザインながら軽くて丈夫なステンレスカップを作り、そこに企業のロゴを入れて使ってもらうといったアイデアでも、ちいさな事業者の販路を広げています。



これがそのステンレスカップ。

まずは輸入及びオリジナルの衣料品や雑貨を販売するセレクトショップ「ビームス」とのコラボレーションで、「ビームス」が展開するオリジナルブランドの商品として「にこちゃんマーク」を入れたカップの制作と「ビームスショップ」での販売展開を始めたのですが、これがなかなかの評判だそうです。

シンプルなデザインなので入れる模様やロゴを選ばない上、軽くて丈夫で使い回しがきき、投げてもあまり飛ばない構造になっていて、当たっても痛くないので、スポーツ観戦のドリンク用を中心に注文が来ているのだとか。

今では新潟アルビレックスなんかもロゴを入れて、スタジアムのドリンク用に導入しているんだとか。

フジ・ロック・フェスティバルでも採用されて使われたんだそうです。


袋とセットで売ることで、袋に入れて持ち運びができ、使い回して貰うことで使い捨ての紙コップよりも「ECO」だということで、実際に「ECO」のデザインロゴマークを入れて、佐渡のトキ保護の排出権もつけてカップを入れる袋とセットで売り出しているカップもあります。

これぞ、ホントにECOカップ&ECOバッグ(笑)




また、フェラーリのデザインで有名なプロダクトデザイナーの奥山清行氏と燕の金属加工の企業3社がカトラリーや茶器を共同開発し、今年のフランスの展示会「メゾン・エ・オブジェ」に出展しました。

http://www.tsubame-cci.or.jp/img/ccinews/20120215.pdf

これが、出展したステンレスカップと同じタイプのカップです。
出展したカップとともに山崎金属工業という会社が作っています。

ごらんください。奥山氏のワインの香りを逃がさない工夫と金属の質感を活かした流線型のすばらしいデザインもさることながら・・・この磨き上げの見事さ!

とにかくつるっつるのぴっかぴか!うまく撮らないとグラスに私の顔が写っちゃう。いや、携帯は写ってるけど(笑)

燕は金属洋食器を磨く技術から発達したといわれている金属の研磨加工も卓越したものがあって、第1世代iPodの裏側のつるつるぴかぴかな鏡面加工技術が「どんなものでも磨きます」という共同受注組織「磨き屋シンジケート」によるものだというのは、つとに有名ですよね。

う~ん、素敵だな~、欲しいな~・・・といったら、お値段は1つ2万円だそうで。
結構注文は入ってきてるということなのですが、私のポケットマネーだと、ちと考えてしまふ・・・




で、仕事が終わった後で、燕・三条地域の地場産品の展示即売場があるということで、新幹線の燕三条駅近くの燕三条地場産センターと燕三条駅構内にある観光物産センター「燕三条WING」に連れて行って貰いました。

この写真は「WING」で展示・販売されている、玉川堂という鎚起銅器で有名な会社(なんと無形文化財!)の茶器やカップです。
 
鎚起銅器というのは文字通り「鎚」で打って「起」こす銅器という意味で、一枚の銅板を焼きなましを繰り返しながら大小の様々な鎚(つち)で打ち起こし、さまざまな器の形を作っていくものです。
叩いて作る事で地金が締まり、強度が増しているので、とても丈夫です。
また、鎚の打ち起こしでできる表面のでこぼこが何とも味わいですし、反対にそのでこぼこを利用して模様を出しているものもあります。



よくよく見ると微妙に色が変わっているのがわかりますか?

この色の濃い(黒っぽい)部分は酸の中に入れて熱することで酸化させてつけるのだそうですが、このときのつけ方で微妙に色合いが変わるのだそうです。

白い部分は、酸の中に入れるときに酸化しないようにマスキングしてつくるのだそうです。

本当は、これらの茶器はアクリルケースをかけて展示されているのですが、たまたま私たちが行ったときに玉川堂7代目社長(まだ40代くらいの若いかた!)がいらしていたので、特別にお願いしてはずしてみせていただいたものです。らっきー!

玉川堂さんも、この高い技術力をもって、奥山氏とのコラボ製品の茶器を開発してメゾン・エ・オブジェに出展しています。

(玉川堂HP)
http://www.gyokusendo.com/?skip=1


地場産センターにも結構広い展示即売場があって、燕三条地域の金属加工製品や金属食器が置かれています。

「WING」には結構いいもの(お値段も高めのもの)が置いてあるのですが、地場産センターには私でも手の届きそうな磨き屋シンジケートのビアグラス(泡がきめ細かくなるので有名)とか磨き屋一番館の金メッキのぐいのみ、ビアマグ、鎚起銅器のフライパンや鍋なんかも置いています。



そんな中にあったのが、島倉堂という(玉川堂のお弟子さんだということですが・・・)お店の、この写真の酒杯。

これも鎚起銅器です。

この模様は鎚でこんこんとでこぼこをつけながら成形して、一度酸の中に入れて真っ黒にしたあと、でこぼこを薄く削ってもとの銅の色を出して浮き出させるのだそうです。

黒い部分も、真っ黒ではなくて青みがかった微妙な色合い。
模様もしっかり出ていて、鎚起銅器らしさがよく出ています。

お値段的にも、安くはないけど何とか手は届く範囲。

うぅ、欲しいな・・・どうしよう・・・?


手に取って眺めてしばらく悩んでしまいました・・・が、「この酒杯で飲むと白鶴が八海山になる」という売り文句にもつられてしまって・・・

えーい、清水の舞台から、どーん!飛び降りてしまって・・・(笑)

あーぁ、また買っちゃった・・・σ(^◇^;)



今はまだ、私の部屋のパソコンの前に大事に大事に置いてあります。
この休みには念入りにワックスを落として、日本酒デビューです。

ホントに白鶴が八海山になるかしら? 楽しみです♪


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