2013年9月14日

奈良の夜も素敵・・・♪

そういえば話は前後しますが、神社仏閣の「夜つながり」で・・・

この夏に数日の夏休みをとってふらふらと奈良に旅行に行ったときに、「元興寺の地蔵会」というのを見に行きました。

元興寺、というのは奈良市内に南都七大寺の1つに数えられる寺院で、蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的仏教寺院である法興寺がその前身だという、由緒正しきお寺です。

(元興寺HP) http://www.gangoji.or.jp/tera/jap/link/link.html

その元興寺では毎年8月の23~24日の地蔵菩薩の縁日にこの「地蔵会」が行われるということなのですが、たまたまHPをみたら、国宝の極楽堂(曼荼羅堂)でいろいろと供養が行われたり、夜には境内一面に明かりを点した灯明皿が並べられ(万灯供養)、演奏奉納や特別供養も行われるとなっ・・・!

もちろん数年前に平城京遷都1300年を迎えていろいろと整備されたという平城京址や、世界遺産登録されたお寺群にも行くんだけれど・・・

ちょっと趣きを変えて、こういう催しにも行ってみよーよ!ということで、ホテルにチェックインして大急ぎで夕食をとったあと、元興寺まで走って(!)行きました。


元興寺の門がわからなくて裏手から入ってしまったので、いきなり極楽堂裏手の境内にはいってしまったら・・・おぉ~!!



暗闇の中、灯明の明かりに浮かび上がる石の仏様たち~☆

いきなりしっぽり幽玄の世界でございます・・・

見ると、すでに琴や尺八による奉納演奏は始まっていて、境内には大勢の人が集まっています。


境内には数多くの石仏さま。その間にはひと言ずつ願い事の書かれた灯明皿がびっしりとならべられ、きらきらと輝いています。

人々はその間を思い思いに歩き回り、演奏を聴いたり写真を撮ったり・・・

やがて演奏が終わると、いよいよ特別法要「音と光のマンダラ」です。

元興寺ゆかりのお寺からお坊様たちが集まって、奉納演奏の調べに合わせて法要を行うんです。



お坊様たちの声明の調べがなんだかグレゴリオ聖歌みたいで、これに和太鼓や鐘があわさると、周りの幽玄な景色とあいまってとても素敵です♪

ただし、それに若干音程がずれた尺八とお琴が合わさると・・・う~ん(笑)



特別法要が終わり、「地蔵会」なので、一応(?)極楽堂におまつりされている地蔵菩薩におまいりして、ホテルに帰ることにしました。

で、これまた重要文化財・鎌倉時代に建てられた東門をくぐって細道から大通りに出ると・・・

あれ?正面の夜空にぼぉ~っと浮かび上がってるのは、興福寺の五重塔?



行く予定にはしてなかったけど、もしかしてライトアップしてる?と、光に誘われていって見ると・・・

以前に昼間に着たことがあるけど、お日さまの光の下で見るのとはまた違った雰囲気の五重塔!

猿沢の池まで降りてみると、水面にもしっかり「逆さ五重塔」♪

へぇ~、興福寺の五重塔ってライトアップしてるんだね☆と、しっかりじっくりその姿を楽しんでから宿に戻ってロビーで目に入ったのが「ライトアッププロムナードなら2013」のチラシ!

7月13日~9月29日までの期間だけですが、興福寺五重塔だけではなくて、東大寺その他ホテルから歩いて行けるところだけでも数カ所、夜10時までライトアップしてるとのこと♪

(ライトアッププロムナードなら2013 HP) http://www.lightup-nara.jp/

この日は「地蔵会」の後で、もう時間も遅かったので次の夜、まずはホテルから一番近い、奈良公園内にある「浮見堂」に。



おぉ、暗闇の中、池の上にぼぉ~っと浮見堂が浮かび上がってる!

五重塔に比べて、こちらの光は柔らかな感じで、よく見ると浮見堂の下の方・・・と思ったのは、水面に映る「逆さ浮見堂」だという・・・

御堂には橋を渡って行けるので、しばし浮見堂の中でひと休み。


浮見堂から東大寺方面に北上していくと、突然音楽とともにきらきらと飛び散る色とりどりの光が・・・!?


これはライトアッププロムナードの中のイベントのjひとつで「光のオルゴール」というものだそうです。

これまた知らずに行き当たったんですが・・・(^^;)

明治中期を代表する近代和風建築として高く評価されている仏教美術資料研究センターをオルゴールに見立てて、音楽と光のの競演を展開します・・・とのこと。

昼間の仏教美術資料センターはむしろ重々しい洋館、といった風情なんですが、きらきらと色とりどりのライトアップがされたセンターは、むしろディ○ニーラン○風?


しばし堪能した後、いよいよ東大寺へ。



南大門のライトアップ!やっぱり昼間見るのとはとは雰囲気違う~☆
よくよくみると、門の向こうに大仏殿もライトアップされてるのが見えるし・・・

運慶・快慶作の有名な仁王様も、いつもよりなんかイケメンにみえる♪





ふと見ると、私たちと同じようにライトアップされた東大寺を見に来たのか、いかにも「ツアー」という感じの人々が、門の柱の1本を取り巻いて、なにやらご説明をうけている最中。

なんだろな~、とそれとなく聞き耳をたてていたら・・・どうも、永禄10年(1567年)東大寺大仏殿の戦い(松永久秀、三好義継と三好三人衆、筒井順慶、池田勝正らが大和東大寺周辺で繰り広げた市街戦)のときの銃弾の痕がいくつも残っていて、その中のひとつには弾自体も残っているとな!

どれどれ?と「ツアー」の団体さんがどいたあと、件の柱に近寄ると確かにいくつか穴があります。
その中の1つに指を突っ込んでみると・・・およっ!指に金属の「銃弾のお尻」らしき感触が!

思わず穴を覗き込んでみると、指に触れた「銃弾のお尻?」が見える~!




この写真は、次の日もう一度南大門に行って明るいところで撮ったものです。

なんとか穴の中に「銃弾のお尻」が見えるかな?(笑)


南大門をくぐると、その先にライトアップされた大仏殿が浮かび上がっています。

昼間と違ってライトに照らされた姿が池によく映って・・・すごく幻想的♪


ケータイだとどうしてもノイズが入っちゃってうまく撮れなくて・・・すごく残念!
もうちょっとクリアに撮れればよかったんだけど。。。



さすがに夜なので中門から中へは入れませんが、門の隙間から中を覗き込んで、大仏殿のライトアップ姿を鑑賞☆


いやぁ~、思いがけなくも奈良の夜を満喫してしまいました。

超メジャーでおなじみの建物なのに、写真などで見る昼間の姿とはぜんぜん違う!

一粒で2度美味しい?奈良の夜のライトアップ巡りでした(^^)v







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