→ 1日目「奈良井宿&清滝・新滝」の様子はこちら!
夜明け前には宿を出発、バスで木曽御嶽山の王滝口の田ノ原駐車場へ。
標高2180mの田ノ原から、朝日に照らされた御嶽山が眩い☆
ここからは4~5人ずつの班に分かれて、それぞれのペースで登り始めます。
登山口の大鳥居をくぐって山へむかって・・・空は雲一つない晴天!
この標高では、木々はもう赤く色づき始めてます。
大鳥居をくぐると、しばらくは平坦な砂利道と緩やかな上り坂。
1kmほど進んだ場所にある大江大権現さまに登山の無事をお祈りして木の鳥居をくぐると、ここからは本格的な登り道になります。
高い木々と熊笹の間に続く、木段と石段の急な登山道を延々と登っていくと・・・
これで元気百倍。せっせせっせと登っていくとやがて高い木々が徐々になくなって、視界がかなり開けてきます♪
やがて頭上に八合目の金剛童子が見えてくるあたりになると、周りは低いハイマツばかりになって、空が青い~!!
やがて、上の方に御岳頂上山荘が見えてくるなど、前後左右の眺望が開けてきて、気持ちいい☆
振り返ると、バスを降りた田ノ原駐車場が背後の三笠山とともに見えて・・・おー!あそこから歩いてきたんだね~!!
眺望がきくので「頂上はすぐそこ!」とつい思っちゃうんですが、ここで9合目の岩室。
そして、頂上までの最期のひと踏ん張りを登ったところで・・・
突如現れたマチュピチュのような風景。なんじゃ、こりゃあ~!!!
標高2936mの王滝頂上です!
このがっちりした石垣の中に、御嶽神社頂上奥社があるんです☆
木曽御嶽神社は御嶽大神と呼ばれる国常立尊、大己貴命、少彦名命を祭神としています。
この山全体が「木曽御嶽神社」でもあるので、王滝口に里宮、黒沢口に里宮と若宮があり、それぞれ鳥居をくぐった先の登山道=参道 というわけで、王滝口の奥社(頂上奥社)はこの王滝頂上、黒沢口の奥社(頂上奥社本宮)はこの先の山頂・剣が峰にあります。
3000m級の山の上に、こんな立派なお社があるなんて、びっくりです!
しかも、こんながっちりした石垣で風雨から守られているとは・・・
遠く遥かに雲海と下界が見渡せて、古の人々が「神のおわす地」と考えたのが、なんとなくわかる気もします。
活火山なのか、ところどころに噴煙も。
頂上奥社のお社の向こうには、奥社本宮のある剣が峰が見えます。
その間に横たわるのは、「八丁ダルミ」と呼ばれる広大な岩原。途中にまごごろの塔という、よくわからないモニュメントがありますが、この場所ではなんとなく神々しく見える(笑)
まごころの塔のあたりで振り返ると、岩原の向こうに王滝頂上の奥宮が見えます。
思ったよりも案外上り坂です☆
最後の登りはかなり急になって、人の背丈よりも大きな岩がころんごろんしている間をよじ登っていきます。
遠くからも見えていた建物は御嶽頂上山荘と御嶽剣が峰山荘の2つの山荘で、どちらも100人近く泊まれるようです。
山荘の奥にはこれまた、なんでこんな高い山の上にあるの?!というような立派な石垣と石段!!
御嶽山頂上奥社本宮の石段です。
急な石段からは、すぐ傍らの山荘の屋根が風に飛ばされないように?上に石がたくさん乗せてあるのが見えます。
それにしても、3000m級の高山の上で、どうやって石を切り出し、運び上げて、こんなに壮大な建築物をつくったんだろう?
先ほどの王滝頂上奥社といい、本当に信仰の力って偉大だと思います・・・
石段の途中にある狛犬が立派なのが、ある意味なんか周りの風景とミスマッチ(笑)
というわけで、石段を登りきると、標高3097m木曽御嶽山剣が峰の頂上です!
エメラルドグリーンの綺麗な池です。一の池は枯れてしまっているそうです☆
いつまで見ていても飽きない「神々の景色」です♪
そして、後ろ髪をひかれながら「下界」に降りて行ったのでした。。。
田ノ原駐車場まで下りてきて改めて御嶽山をみて、「あそこまで行ったんだよね~!」としみじみと達成感。
ただ、西・山の会のみんなと一緒だから行けたけど、自分ではもう行けないかもね・・・と思いながら山を後にしたのでした(^^)/
※この記事の翌年の2014年9月27日に噴火し、登山者ら58名が死亡する惨事となりました。
現在「火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)」が気象庁から発表されており、この記事で紹介している田ノ原からの登山ルートは、9合目避難小屋から先は入山規制(立ち入り禁止)区域となっています。 (2016年9月24日現在)
犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りいたします。