2017年4月29日

古道をめざして・・・飯田線の旅

Twitterでつながってる城歩き・古道歩きのおともだちと数人で、武田信玄が三方ヶ原合戦の時に通ったとされている青崩峠を歩いて越えるオフ会をすることになりました。

古道歩きするときには、一方通行なのでなかなか車を使うことができなくて、たいてい公共交通機関を使うことになります。
ところがこの青崩峠、公共交通機関を使って行こうとすると、JR飯田線という超ローカル鉄道の平岡という駅からタクシーを30分以上飛ばさないと登り口近くまで行けません。
(かなり手前で車輌進入禁止になりますが・・・)

というわけで、朝早くに平岡駅に集合してみんなでタクシーに乗ることにしたので、一番遠くから参加のワタシは、前の日から平岡入りすることに♪


埼玉県西部の我が家からだと、まずは埼玉屈指のローカル線「八高線」の自宅最寄り駅までバスで30分、そこからJRで約6時間半の旅です。

夕飯までに宿に入ればいいので、この日は予定を入れずに「移動日」にしてのんびり出発。まずは八王子まで南下、特急あずさ松本行きに乗り換えて岡谷まで約2時間あるので、さっそくお昼ごはんに「たいめいけん」のメンチカツサンド~♪


これは八王子駅構内で購入できます・・・が、ただでさえお店が少ないのに、その端っこの店のさらにショーケースの端っこにあるので、急いでいると見つからない(笑)

そして、これまたなぜか同じ店で購入できた笛吹市のお店(店名チェックするの忘れました)のパンプキンタルト。これ、めっちゃ美味しかったです。
今回は1個しか買わなかったけど、他にもいろんな種類のタルトがあるので、次回は全種類買ってみたいな~!


岡谷駅であずさ号を降りると、ホームの反対側に飯田線。
短い3両(2両?)編成なので、一瞬電車いない?と思うのですが、はるか彼方に止まっていますので要注意☆

さすがに飯田線も岡谷のあたりは東京や埼玉より春が遅いらしく、GWの時期で桜が満開!



辰野駅(岡谷駅~辰野駅は中央線)と豊橋駅を結び長野県・静岡県・愛知県を貫いて走るJR飯田線は、路線距離195.7kmの営業区間の中に、なんと駅数94!

しかも見たところほとんどが無人のちっちゃな駅。。。なので時々こんな張り紙がされてたりして・・・(笑)
いや、笑っちゃいけません。地元の方々にしてみれば切実な問題です!


さて、飯田線は諏訪湖から浜松へと流れる大河・天竜川右岸の河岸段丘上を、川に沿って走っていて、辰野~飯田間では三州街道(塩尻~岡崎を結ぶ「塩の道」)ともかなり近いところを通っています。

途中、天竜川に流れ込む支流をいくつも越えるのですが、その度にぐる~っと上流に曲がりながら谷に降りて最小の労力(短い橋)で渡るので、路線がくねくねしているところがなんともローカル線ならではな感じ♪

そんな景色を楽しみながら、辰野からのこのこ・・・と28駅目の山吹駅まで来たところで、ふと車窓から目に入ったのがこの幟。


平成29年のNHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」の舞台となっている井伊谷は浜松の北(地図の①のあたり)なのですが、主人公直虎のいいなずけの井伊直親が逃れてきて12年間を過ごした場所が、この山吹駅の近くの松源寺(高森町 地図の黒丸のあたり)なのだそうです。

直線距離にして約100km!
しかもこの間は天竜川でも「秘境」と呼ばれる、高い山々が連なっている地域。
よくぞまぁ、こんな遠くまで・・・と思いつつ、電車はやがて飯田を過ぎて、その「秘境」へと入っていきます。


・・・いや、すごいです。この山中にして、この水量・・・さすが天竜川!


この写真のあたりは「羽衣崎」という景観地のようで、車内アナウンスでの案内がありました。すごく親切♪

飯田線は無人駅が多くて、車掌さんは駅間では切符の販売、駅に着くと切符の回収にホームを走っていて大忙しなのに、その合間にこういったアナウンスもするなど大活躍です!


というわけで、この日のお宿である平岡駅に到着です。

平岡駅も特急伊那路が停まる駅にもかかわらず、完全無人。その代わり?駅舎=天龍村民交流施設の「ふれあいステーション龍泉閣」となっていて、駅直結の2階が売店、3階が宿泊施設になっていて、4階にはなんと温泉施設!

青崩峠あるきに前日入りのメンバーはそれぞれこの宿に集まって、温泉とアツアツの揚げたてトンカツ(←飯田線の走る伊那谷ではソースカツ丼が有名なところが多い)で鋭気を養いつつ、前夜祭のカンパ~イ!


・・・次の日の青崩峠あるきは、計画では20kmほど歩く予定ですが、さてどうなりますやら。 → 別ブログ(晴れ、ときどきお城)の記事「武田軍も越えた?青崩峠は遠い☆ 青崩峠オフその1」に続く。。。


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2017年4月1日

川越デート with ばあちゃんw

TVで特集をやっていたのを見たばあちゃんに「行きたい!連れてって!!」と言われて、やってきました小江戸川越。

ところが、あいにくの雨模様。
川越は地元に近いのでばあちゃんも初めてという訳ではないし、無理して定番の街歩きはせずに、屋根のあるところを回る「雨の日プログラム」でのんびりぶらぶら行くことにしました。

まずは川越市立博物館で川越の歴史のお勉強。


博物館の常設展示室は、入ると真正面に江戸時代の川越のジオラマがどーん!と出迎えてくれます。

このジオラマを見るだけでも楽しいのですが、1日に数回決まった時間にガイドの方が案内してくださるので、今回はそれをお聞きすることに。


川越は関東平野のど真ん中。荒川と入間川の合流点に位置する地理的な要衝で、室町時代に扇谷上杉氏の家宰・太田道灌によって河越城が築かれ、上杉氏、ついで後北条氏の拠点となりました。

また、江戸時代に置かれた川越藩は江戸幕府の北の守りとして、酒井忠勝・堀田正盛・松平信綱・柳沢吉保など大老・老中クラスの重臣や御家門の越前松平家が配されるなど、武蔵国一の大藩としての格式を誇りました。

これが、ジオラマの江戸時代の川越城。
寛永16年(1639年)に藩主となった松平信綱により大幅な拡張・整備が行われて、本丸、二の丸、三の丸等の各曲輪、四つの櫓、十二の門からなる近世城郭の形態が整えられました。


そして、木々の緑で四角く囲われているのが、徳川家の尊崇が厚かった天海僧正が慶長4年(1599年)に住職として入寺した喜多院。
なので、天海僧正の像がジオラマの喜多院をじっと見守っています♪

明治維新を迎えると川越城も廃城令により多くの建物が解体され、現在城址の大部分が市街地となっていますが、嘉永元年(1848年)に立てられた本丸御殿の一部が川越市立博物館の向かいに残っています。


これが川越城本丸御殿の大玄関です。
車寄せの上の豪壮な大唐破風に金色の葵紋が燦然と光っています☆


往時は全部で16棟、1025坪の規模をもっていた本丸御殿ですが、現在では玄関・大広間部分と家老詰所のみ。ただし本丸御殿大広間は川越城のほかには高知城にしか現存しておらず、全国的に見ても貴重な遺構なのだそうです。


その玄関と大広間の部分は、その後入間県の県庁や入間郡公会所、煙草専売局淀橋支局川越分工場へと転用され、昭和8年(1933年)には川越武道奨励会の修練道場となり、名称も初雁武徳殿に変更(玄関の前に石碑があります)、戦後は川越市立第二中学校(現在の初雁中学校)の校舎や屋内運動場と使用されていたそうです。

・・・というわけで、大広間にてひょいっと天井を見上げると、たくさんのバレーボールの跡!

受付の方々にお聞きすると、それは昭和22年~23年ごろのことだそうで、「その頃にはまさか後年この建物が保存の対象になって、このように展示されるなんて夢にも思ってなかったんだと思いますよ」とのことでした。

しかし、わざとぶつけたんじゃないかと思うくらいにくっきりとついたボールの跡を、隠したり塗りなおしたりせずにそのまま展示しているのは、これもこの御殿の「歴史」であるから、ということなんでしょうね。きっと。


さて、川越といえば・・・さつまいも!

江戸時代、武蔵野の開墾地ではさつまいもの栽培が盛んになりましたが、特に寛政年間に焼き芋が江戸で大流行すると、新河岸川や入間川の舟運で江戸に出回ったさつまいもは「川越芋」と呼ばれ「栗よりうまい十三里」というフレーズにより「川越=芋の町」のイメージが定着したとのこと。



という訳で、やってきました川越 いも膳!
すべての料理がさつまいもだという名物郷土料理「いも懐石」で有名なお店です。

今回はいも懐石ではないですが、やはり「さつまいも尽くし」が楽しめる箱弁当「いも点心」をいただくことにしました。

まずは川越のさつまいも「べにあか」のお茶と甘納豆。


お茶はおいもを乾燥させて粉にして作るのだそうですが、おいもの甘い香りがふわぁ~っと広がります(*^^*)

次に、おいもの木の芽和えと、ヒカドという椀物。


木の芽和えはつくしが乗っていて、いかにも春らしい感じです。
椀物にはすりおろしたさつまいもが入っていて、さいの目に切った野菜の中にもおいもがころん☆

その次には、いよいよ箱膳です。


左側は定番、おいもの天ぷら。
真ん中は、薄焼き卵でくるんだうなぎご飯の中においもがころころ入っていて、意表をつきます。

そして右側のお蕎麦は、なんとそば粉ではなくさつまいもの粉を練って作ってあるそうな!
確かにお蕎麦の香りはありませんが、普通の麺といってもまったくわからない感じです☆


おいものデザートまでぺろっといただいて、おいも料理に満足満足・・・(^^)
雨の日の川越をしっかり堪能した半日でした♪


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