弓ヶ浜海岸は伊豆南端の南伊豆町にあって、岬と岬の間に約1.2kmの白砂の海岸が弓なりに続いています。
サーファーさんたちが結構海の中に浮かんでいましたが、少々物足りない波かも?
さて、海を見ながらまったりした後は、一面の菜の花畑!
弓ヶ浜から2kmほど下田寄りの日野(ひんの)にある「元気な百姓たちの菜の花畑」で、約3haの休耕田に地元の人たちが菜の花を植えて管理しているそうです。
実は、この下田公園の中には後北条氏の下田城(鵜島城)の跡があるので、別名「城山公園」とも呼ばれています。
今回はばあちゃんとの旅行なので、城攻めは封印・・・とは思ったものの、やはり城好き後北条氏好きのワタシとしましてはちょこっとでも見に行きたいな~☆
ということで、ばあちゃんには下田海中水族館でも見ててもらって、その間にさくっと攻めてこようか、と水族館側の駐車場に回ったところ・・・
ばあちゃんが「私も行く!」というので、急な坂道をゆっくりゆっくり登って、とりあえず公園内のお茶ヶ崎の展望台へ。
お茶ヶ崎の展望台はちょうど海中水族館の真上にあたるので、イルカのショーが見えます!
しばらくイルカのジャンプをぼぉ~っと眺めてから、城域へ。
城めぐりの様子はもうひとつのブログ「晴れ、ときどきお城」の方に書きますが(記事はコチラ)、ばあちゃんは全部つきあって歩いてくれちゃいました。日ごろ地域の「ご長寿体操教室」で鍛えてるだけあって、思ったより結構な健脚!
下田公園から下田の町に降りてきて、まずは「日米和親条約締結の地」了仙寺へ。
嘉永7年(1843年)3月に日米和親条約が横浜で締結されたことを受けて、下田と函館(当時は箱館:開港は翌年)の開港が定められ、日本で最初の開港地となった下田にペリー艦隊が続々と入港して来ました。
横浜で締結した条約では細かい点がほとんど決められていなかったため、下田において詳細について話し合いが行われることになったのですが、その舞台となったのが、ペリー一行の応接所となったこの了仙寺です。
そして嘉永7年(1854年)5月には了仙寺において日米下田条約(日米和親条約付則13か条)が調印されたそうです。
この付則の中でアメリカ人は下田の町中を自由に歩く「遊歩権」を与えられ、また了仙寺ではアメリカ海軍の軍楽隊による「日本で最初の洋楽のコンサート」が開かれたそうです。
「開国殿」の扁額がかかっている了仙寺の本堂。
奥に「安政元年(1854年)ペリー提督黒船陸戦隊調練の図」がかかってます。
ガラス戸の上にあるのが、その「図」。
ペリーは了仙寺で日本側との交渉に入る前に、境内において対法や楽隊による観兵式と戦闘訓練の様子を披露したようで、この絵はその様子をペリーに随行した画家のヴィルヘルム・ハイネが描いたものだということです。
同じ絵が境内の石の案内板にもありました。
本堂のすぐ裏手の崖にがぼん!と開いた大きな穴!
しかも反対側から物置に使われていたらしく、仕切りの竹垣が壊れて倒れてるのが痛々しかったですが・・・
そばに立っていた案内板によると、「横穴遺跡」というのは海蝕洞窟を利用して作られた墳墓のようです。ということは、遺跡自体はこの大きな穴の横にある、この人工的な小さな穴のことなのかな?
案内板にもそこまでは書いてなかったのですが・・・
この洞窟内からは人骨とともに勾玉や水晶製の装飾品、土師器、須恵器等が出土していて、その質や量から、今から約1300~1400年ほど前のこの地域の有力者の墓と考えられているとのこと。
海が迫っていて固い岩盤が多い土地柄からか、こうした海蝕洞窟を利用した墳墓は伊豆半島南部の古代墳墓の特徴でもあるようです。
了仙寺から参堂をまっすぐ出ると、「黒船でやってきたペリー提督が条約締結のために行進した道」という「ペリーロード」が、平滑川沿いに下田公園に向かって続いています。
昔はこのあたりは花街として栄えていたのだそうで、現在でもかつて遊郭だった建物を活かした骨董店など伊豆の「なまこ壁」や伊豆石つくりの日本家屋などが残っていて、川沿いの柳並木とともに、のんびりとした風情のある道となっています。
そんなペリーロードで昼食をとろうと思ったんですが、おそば以外にこれといって適当な食事どころがなく、目についた喫茶店に入って見まして・・・
桜オレは桜の葉の粉の香りがすごく春らしくて美味しかった!
白身魚とアシタバの掻き揚げは本当はテイクアウト用らしいのですが、店内で魚のおだしのお茶漬けとともに出してもらいました。
+++おまけ+++
下田でのんびりまったり過ごしたら、次の宿泊地の堂ヶ島へ向かったのですが、途中、前夜泊まった宿でもらった甘酒サービス券があったな~と思って、立ち寄った道の駅「下賀茂温泉 湯の花」。
なんと無料の足湯がありました。さすが下賀茂温泉!
ただし、源泉かけ流しなのでそのままだとめっちゃ熱い!
ホースの水を入れて自分で調節するようになってます(笑)
あとは海を見ながらひたすら西伊豆へ。やはり伊豆は海と温泉がよい!
というわけで、3日目(最終日。記事はコチラ)につづく・・・
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