2013年8月3日

スピリチュアルな山、木曽御嶽山 ~西・山の会 下見行2~

さて、下見ご一行、いよいよ木曽御嶽山エリアに入ってきました♪

さすが山岳信仰の山だけあって、御嶽山の上へと続く道の傍らには御嶽信仰に関わりのありそうな石碑群が山のようにつづいてて、白装束の人たちがいっぱいいます・・・

本番の時は2日目に王滝口の田の原登山口から登ります。

この田の原登山口にへ向かう、御嶽山の3合目付近に「清滝(きよたき)」と「新滝(しんたき)」があります。

清滝は、古くから滝行が行われることで知られています。

昔、御嶽山に登るには「百日精進潔斎」(100日間修業をし、身を清める)をおこなわなければ、登拝は許されないという厳しい伝統があったそうです。

今でも、夏になると滝にうたれる信者さんの姿を見かけることができます。

宿も田の原登山口の近くにとったので、1日目は宿に行くまでの道中でこの2滝によれるかな~☆
ということで、下見をすることにしました。


これが清滝。




清滝は道路から割りとすぐの場所にあります。

道路に沿った駐車スペースにはバスが何台も。そのほとんどが観光客というよりは水行の信者さんたちのバスです。

そばまで行くと、高さ30mもあるので壮観かつ厳かな感じです。
滝のそばには神社と滝行のための更衣室があり、滝つぼのあたりは平らにならされていて、行者さんたちが滝に打たれて修行を行うことができるようになっています。

私たちが行ったときも、ちょうど行を終えてバスの方へ下ってくる行者さんたちのご一行と何組もすれ違いました。


さて、清滝の先のこーんな急な階段を上っていき、木の間がくれに清滝を見ながらところどころ石敷きの見える細い山道を上っていくと、山の尾根に出ます。




この尾根を越えた次の谷に下りれば、そこに今度は新滝があります。

新滝も清滝同様、修行場となっています。





私たちが行ったときには、すでに行者さんたちは一人もいませんでした。

が、ちょうど滝に陽が差し込んで、虹のかかった滝つぼを眺めながら滝のミストシャワーを浴びていると、身も心も洗われるよう。

しばし、山の霊気を感じながら、厳かな気分で滝を眺めていました。


さて、この木曽御嶽山登山本番のときには、この3合目くらいにある清滝・新滝からさらに上の、田の口から登っていきます。




これが田の口登山道の入り口です。




木曽御嶽山の最高点、剣が峰は標高3067m。
この標高2180mの田の原から登っていったとしても、標高差1000m近くを登っていかなければなりません。


左の写真の奥に映っているのが、剣が峰の頂。

・・・あそこまで上っていくのかぁ~(・・;)

そして、この山全体が「御嶽神社」でもあるので、この田の原の鳥居をくぐった登山道=参道というわけで、一般の登山客だけでなく白装束の行者さんたちもこの道を剣が峰の「頂上奥社本宮」まで登っていくのです。

私たちが田の原にいる間にも、何組もの行者さんたちが登山を終えて下りてくるところに出会いました。

ちなみに、本番では行きませんがもうひとつの登山口の黒沢口にも行ってみました。

こちらはロープウェイがあって、降りるとすぐに7合目です。




ロープウェー駅の屋上展望台には無料の足湯があって、、登山客や行者さんたちが景色を一望しながら疲れた足を癒すことができます。

この日は雲がかかっていてあまり眺望がきかなかったのが残念でしたが・・・☆





写真は7合目にある行場山荘です。
登山道がこの山荘を突っ切っていくような形になっているので、行きかう行者さんたちがここで足を休めていきます。

それだけではなくて、この山荘は名前のとおり、裏手が修行場になっていて、私たちが行ったときにもちょうど滝行を行っている人たちがいました。


途中に行場があって、滝行を行ったり登拝している行者さんたちを目の当たりにしたせいか、木曽御嶽山は信仰の山、スピリチュアルな山だなぁ・・・と実感です。

やはりなんか軽々しい気持ちで登っちゃいけないような感じがして、普通の山とは違う心持で登らなきゃな~、と思った次第でした。。。