2012年7月30日

やっと鳥海山(笑) ~西・山の会紀行2012夏その3~

その1で往路、その2で復路の話題だったので、そろそろ本題に入らなきゃね・・・
というわけで、やっとメインイベント。今回の旅行の目的の鳥海山登山の話です。



鳥海山は山形県と秋田県にまたがる標高2,232mの活火山です。

お友達に誘われて参加した、地元の小さな山登りサークル「西・山の会」の遠征。
今回は海側の秋田県にかほ市の象潟というところに前泊し、朝早くから日帰り行程で上り始めました。


 





この日。関東以西は梅雨明けで、ぴかぴか天気の猛暑日。

ところが鳥海山近辺はちょうど北上してきた梅雨前線が通過しているところで、ふもとの象潟ではかろうじて雨が上がっていたものの、鳥海山はすっぽりと雲の中。

山の中腹・象潟の登山口・鉾立のビジターセンターでバスを降りると、雨が降っているという訳ではないんですが、登り始めると濃い霧粒の中をかき分けていく感じで、司会はほとんど効かず、しっとりと身体が濡れてきます。

滑らないようにひたすら足元に気をつけながら登っていくと、やがて行く手に小さな雪渓が立ちはだかりました。

とりあえずすぐに雪のない道に出れそうだったので、アイゼンをつけずにそのまま雪渓上へ。


 




雪渓を横目に見ながら歩き続けると、今度はすごく几帳面に石を並べた登山道になってきました。

誰がここまで並べたんだろう?というくらい延々と続く道です。
まるで、オズの魔法使いに出てくる「レンガの道」・・・?(笑)


本当は、これから登ろうとしている鳥海山塊を始め、周囲に絶景が広がっているハズ・・・

ですが、濃い霧(山の下からは雲がかぶさっているように見えると思う)に阻まれて、いったいどこを歩いているのやら???

地図によると途中の小浜小屋の傍には鳥海湖というカルデラ湖があるはずだったけど、どこにあるかもわからずに通過。

尾根や斜面で谷の方を覗き込むと、これまた霧(雲)でどのていど深いのか皆目見当もつかず、かえって恐怖感。




着込んでいるゴアテックスのヤッケがびっしょりにになって水がしたたり落ちるようになり、少し離れると前を行く人達もうっすらとしか見えなくなる始末。


足元が悪いので思いの外時間がかかってしまったようで、予定の時間になってもで目的地に行き着くことができず、いつまでも続く坂道に脱落者が出始めて・・・


霧が深くて周囲が見えないので、現在地から目的地まであとどれくらい歩けば着くのか判らない上に、ベテランとはいえ一行の中には76歳のご高齢者もいる(というよりも、もう決して「若い」とはいえない(笑)私が最年少から2番目)ので、こうなっては遭難しないためにもムリは禁物。

霧が少し切れたところで、ついにリーダーが「この場所の岩陰で昼食をとって、引き返しましょう!」勇気ある撤退を決断!


で、霧のなかでそれぞれ風をよけられるところを探して、お昼ご飯~☆





目の前には雲が流れる風景。かずかに雲の向こうに通ってきた雪渓。

風が強くて、ゆっくりとご飯を食べていられる天気でもなかったので、そそくさとお弁当をかき込んで撤退です。

登山口からここまで4時間、一行全員がんばったものの頂上目前にて登頂断念(T○T)
意気消沈してこれからまた元来た道を戻るわけです。


ところが実はこの帰り道に思いがけず・・・!      長くなったので、この続きはまた次回(笑)




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