2012年6月11日

「盆栽」のお勉強?


2月4日のブログ「Spanish Night!〜国風展前夜祭?〜」にも書いたんですが、実はこのところ、仕事で盆栽に関わっているので、盆栽のことを少々お勉強中なんです。



で、その盆栽。

うちのじいちゃんが若い頃から盆栽好きで、家の内外が盆栽だらけ、という環境だったので(私は、家の中が針金の切れっ端やら松の葉っぱやらでいつも「ちくちく」していたので、好きじゃなかったのですが)、門前の小僧、いつの間にか習わぬ経をしっかり読んでいるの部類で、他の同僚達よりは聞きかじっている知識もあったのですが・・・


私の中ではやっぱり「波平さんやいささか先生」、つまり中高年の方々の趣味というイメージ。


ところが・・・このところ海外、特にEUでは日本の盆栽が「BONSAI」としてブームなんだそうです。

それを受けてか、BONSAIの輸出は上向いてきているとのことですが、日本の総輸出量の半分が埼玉県なんだとか。

特に川口市の安行地域とか、深谷市の花園地域での出荷が盛んなんだということです。




写真は、深谷で盆栽の生産と輸出向け卸をやっている盆栽園さんの庭と、埼玉県花植木流通センターの直売場です。

一般の人が手にしやすいお手頃価格の盆栽が多数並んでいます。
うちのじいちゃんの盆栽とあんまり変わらなくみえるのは気のせいかな(笑)



それで、もう少し「価値の高い」盆栽のお勉強、というわけで大宮の盆栽美術館に出かけました。

これが大宮盆栽美術館。





うわぁ~きれい!立派・・・☆


大宮盆栽美術館は「世界で初めての公立の『盆栽美術館』」なんだそうです。
・・・まぁ、植物園とか園芸関係の美術(博物?)館はありそうだけど、「盆栽」となるとそうそうはなさそうですよねぇ、確かに。

で、あたらしいこともあって、すごく立派で綺麗!
そして、建物の中の展示もですが、外(中庭)に並ぶ盆栽の数々が圧巻です☆





写真にしてしまうとよくわからなくなっちゃうんですが、まずひとつひとつの盆栽が、大きい!
そして、枝の1本1本、葉っぱの一枚一枚まで気配りが行き届いている感じ。

「盆栽」というものの「完成形」というのはこんな感じなのかなぁ・・・
特に右の写真なんか、モロに「龍」。
どうしてこんな形に保つことができるのか、もう不思議としか言いようがないです。


これを見てしまうと、深谷とかの盆栽はちょっとぼさぼさに見えてしまいます。
まぁ、そちらはこれからいろいろと手を入れて楽しむための盆栽、なんだろうなぁという気はしますが。

まぁ、私の場合は上のどの写真の樹種を聞かれても「わかりませ~ん(笑)」
・・・いやいや、笑いごとじゃないんですけど(汗)

でも、こうして比べてみると、大宮の盆栽の芸術的なすごさというのはよくわかります。
問題は、こんな「芸術的」で量産のきかないもの、どうやったら売れるんだろう?



反対に、同じ大宮の盆栽町で5月に行われた「大盆栽まつり」。

町中に盆栽の露天が出たり、いつもは敷居の高い盆栽園も門戸を開いて賑やかだというので出かけてみました。

 来るのは盆栽好きのじいさんばあさん・・・もとい中高年の方々ばかりなのかな、と思っていたら、案外若い人も、そしてファミリー層の人達も来ています。

買う方も、そして売る方も。これはちょっとびっくりでした。

そして、売れ筋はやっぱりこれから手をいれて楽しめそうな、お手頃価格の盆栽に・・・お手入れのしやすそうな大きさの盆栽。

そして、すっごくかわいいミニミニの大きさのちいちゃな盆栽!

 


鉢も含めて手のひらに簡単に乗るくらいのかわいさです。

なるほど、これなら世話をするために家の内外に出し入れするのも簡単だし、場所もとらないので飾りやすいし。



こういうのから始めて、盆栽の奥深くに入っていくのがいいのかもしれないですね。
いきなり「芸術品」は敷居高すぎです。

でも、反対に「芸術品」をみたので盆栽の良さというかすごさを理解した様な気もするし。。。
うーん、ますますわからなくなってきたぞ☆


なんか、いろいろ見て回ってはみたものの、結局仕事に役立つような勉強になったかどうかわからないし、ましてや自分で盆栽を買ったり手入れしたりしてみようという気にまでは全く至らなかったけど、とりあえずうちの庭にあるじいちゃんの盆栽については、今までほどキライじゃなくなったことだけは成果だったかもしれないですね~、うん(笑)

あ~、なんかとりとめのない話になっちゃった・・・orz



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